暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
SAO編
第25話 脱兎の如く
[2/3]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
。
そして、あのBOSS戦には参加していないと言う事も。
リュウキは、転移門前広場にある宿屋の屋上で見下ろしていたから、誰が来るのかよく判る。
「……そういえば、βのときもあったな。開通記念……NPC達の演奏を奏でるのが。……最後に見物をしていたのは確か、8層……だったか?」
以前も言ったがあのβテストの時は、再度BOSS戦に挑戦と言う変わった仕様もできるようになっていた。開放されたのはリュウキの16層までだが、そこまで来るプレイヤーは殆どいないのだ。
なぜならば、あの時に、連中に言ったとおり、上の層に来たところで直ぐに死んでしまうからだ。
自らの強さレベルに合わない層だから仕方がないだろう。
1000人中のベテランMMO経験者の連中が唯一ギリギリいけそうな場所が、キリトが主戦場にしていた第6層。ゆえにβの時は集まってきて、NPC達と一緒に騒いでいたのは6層目までだったと記憶している。
「……まぁ 騒がしいのは得意じゃないから良かったのかもしれないけど」
NPC達が奏でる音楽、BGMを懐かしみながらも、特にそこまで興味のないリュウキはそのまま街中へと向かって言った。
そして、転移門に背を向け そろそろフィールドへ、と向かおうとした時だった。転移門が再び光ったかと思えば、 “ビュンッ!!”と言う風切り音が離れていたのにも関わらず、聞こえてきて 見覚えのあるプレイヤーがかなりのスピードで街の南へと走り去っていったのだ。
「………ん?」
確かに速い、だが 眼で捉えられない程の動き……と言う訳ではなかったから、リュウキは今のが誰なのか、はっきりと判った。それだけなら、別段驚きはしない。
だが、驚いたのはそのプレイヤーの後を追って走って行く2,3人のプレイヤーを見かけたからだ。傍から見れば、いや 傍からでなくとも、見れば一目瞭然だ。
リュウキは、屋上から見下ろしながら、考える。
「……それにしてもなんで《アイツ》が追われてるんだ? ……まぁ 何かしたんだろうけど」
リュウキはそう呟く。
そう、追われている。それが一番しっくりとくる表現だ。別に街中で襲われても別に危険もない筈だが、逃げている。なぜだろうか、その事がリュウキは、いやに気になっていた。
その追われている相手もそうだ。
「………様子を見にいってみるか。」
リュウキは向かう方角を変更し、その連中を追っていった。
どうやら、街の外にまで逃げているようだ。つまりは、圏外に。
「まさか、いきなりPKなんて事はしないよな……」
若干の不安が過る。
厄介な相手だと言う事は判る。……けれども、死なれるのは困る。
一応リュウキは、戦う事も視野に入れた準備をして
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ