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真剣で武神の姉に恋しなさい!
瑠奈の力
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答える。

「はじめまして。伊達瑠奈です」

 瑠奈が言うと千李が訂正した。

「まぁ今は伊達ってなってるけどそのうち川神瑠奈になるけどね」

 だが百代が反応したのは瑠奈の前の名前に方だった。

「伊達っていうと伊達家か?じゃあさっきの気はこの子か」

「ええ。この子の力よ」

「へー」

 そういうと百代はじっと瑠奈を見つめた。

 瑠奈はそれに恥ずかしくなったのか千李の後ろに隠れた。

「それにしてもこの子すんごくかわゆいな〜」

 すると百代は隠れた瑠奈のほっぺをプニプニと触り始めた。

 それに瑠奈は

「く、くすぐったいからやめてももよおねえちゃん」

「かはっ!?」

 百代は瑠奈の上目遣い攻撃により崩れ落ちた。

「ちょ!?モモ姉様?」

「……ワン子……瑠奈には気をつけろ……ガクッ」

「大丈夫?ももよおねえちゃん?」

 倒れ付した百代を心配してか瑠奈が百代を覗き込んだ、だがそれがさらに百代に追
い討ちをかけた。

「ぐはっ!?……もうやめてくれ私が死んでしまう」

 その様子にその場にいた全員がため息をついたのは言うまでもない。



「ああ本当に死ぬかと思った」

 百代が何とか回復したあと鉄心以外の四人は千李の部屋に来ていた。

 ベッドの上には四人が狭苦しく座っていた。

「まったくお前の可愛い物好きも困ったもんね」

「いや〜」

「褒めてない」

 百代が頭をかいていると千李が冷静に突っ込みを入れた。

 ツッコミを入れられ多少百代は落ち込んだがそれを無視し一子が聞いた。

「ねぇ千姉様?瑠奈って強いの?」

「ん〜。まだまだねでもすごい逸材でもあるわ」

 千李は言いながら瑠奈の頭に手を置いた。

 それがくすぐったかったのか瑠奈は目を細めた。それを見た一子はうらやましいの
か若干むくれた。

 だがそこで落ち込んでいた百代が声を発した。

「あ、そうだ。今日島津寮に行くんだが姉さんも来るか?もちろん瑠奈も」

「そうねぇ……。遠慮しとくわ、なんだかんだあって疲れもあんまり取れてないし。
瑠奈と一緒に家に居るわ」

「そっか」

 じゃあしょうがないか、と百代はいいながらとなりでむくれている一子の頭を撫で
る。

「ところで、クリスとはうまくやってる?」

「ああ、昨日も遊んだよなワン子?」

「うん。クリはもうちょっとお堅い感じがあったけど普通に遊べたわ」

 二人の言葉に千李は満足そうに頷いた。

 その後も四人で談笑しながら時間は過ぎていった。



「じゃあ行って来るな〜」

「いってきま〜す」

 百代と一子は夕方にな
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