瑠奈の力
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瑠奈?ごめんねこのおじさんがうるさくて」
そういうと千李は釈迦堂をまたも睨みつける。
「また俺が悪いのか……」
「ええ。釈迦堂さんがすべて悪いです」
うなだれる釈迦堂に千李が止めを刺しにかかるがそこで瑠奈が聞いた。
「お母さん?この人は〜?」
「この人はね働いていていない人でプーさんって言うのよ」
千李が言うとそれに納得したように瑠奈が頷いた。
「そうなんだ。よろしくねプーさん!」
そして瑠奈の屈託のない無垢な言葉に釈迦堂は精神的な意味での止めを刺された。
その姿を見て千李は危うくふきだしそうになったが何とかとめきびすを返した。
「じゃあ瑠奈行きましょうか?じゃあまたプーさん」
「ばいば〜いプーさん」
千李たちが立ち去った後には大の大人が伸びきっていた。
釈迦堂と分かれてすぐ瑠奈は千李から降りたいといった。どうやら自分で歩きたい
らしい。
千李もそれに納得したのか瑠奈をおろした。
「お母さん」
降りた瑠奈は千李に手を差し出した。
千李はそれを笑顔で握り返す。
そして二人は歩き出す。
その後二人はまっすぐ川神院を目指し歩き出した。
川神院に着いたのはお昼過ぎだった。
瑠奈は初めてのところいうことで若干緊張していた様子だが千李が「大丈夫よ」と
言うとすぐに笑顔になり、二人は川神院に入っていった。
川神院に入り最初に待っていたのは鉄心だった。
「ただいまじじい」
千李が言うと鉄心は「うむ」と頷くと瑠奈に目を向けた。
「君が瑠奈じゃな?」
鉄心が声をかけると瑠奈は大きな声で返事をした。
「はい!!こんにちわ伊達瑠奈です!これからよろしくお願いします!」
「ほっほっほ。元気のよい子じゃのう……じゃがひとつ違うぞ」
その言葉に瑠奈は不安そうな顔になるが鉄心は二カッと笑い言う。
「ここはもう君の家じゃからなただいまでよいぞ?」
すると瑠奈は千李を見上げる。
千李がそれに頷くと瑠奈はまた大きな声で言った。
「ただいま!おじいちゃん」
瑠奈のその声に鉄心は何かにうち抜かれたような行動をとった。
「……これがひ孫の威力か」
「馬鹿なことやってないで早く来てくんないじじい」
鉄心が胸をおさえているときすでに千李は瑠奈をつれ玄関にいた。
「せかすでない。別にひ孫ができたことに浸っててもいいじゃろ?」
そういいながらも鉄心はやってきた。
「それで?どうしたんじゃ?」
問いに千李は瑠奈の撫でながら言った。
「瑠奈の眼帯が気になってさ三大のばあちゃんが言うには力抑制のためってらし
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