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IS インフィニット・ストラトス  〜さびしがり屋の少年〜
第一章  IS
放課後
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スケ部入りたいんだって」

そんな中、何も気にせず、一夏君が切りだした。

すると桂さんは、こっちを向いて、

「本当!?」

と、きらきらさせた目を目いっぱい開いてこっちを見ている。

「えっと...まぁ、はい。本当です」

仕方ないので、そう返す。

「へぇ...。あ、私は桂 波音(かつら なみね)って言うんだ。よろしく」

と、桂さんは手を差し出してくる。

「えっと、よろしくおねがいします」

そう言いながら握手する。

...周りがすごくヒューヒューうるさいんだけど。

「えっと、バッシュって持ってきてる?」

「あ、ハイ。バッグの中に」

「そっか。じゃあ、今日は体育館でできる日だから行こうか」

「あ、ハイ。わかりました」

―☆―☆―☆―

「着いたよ〜」

「ここですか?」

大体本校舎から10分くらいあるところにあった。

...結構大きい...。

「じゃ、入ろうか」

「あ、ハイ」

そう言って体育館のドアを開け、中に入っていく。

「こっちだよ〜」

すると、目の前にフロアが見えたのに、桂さんは左に曲がる。

と、僕の思ってることに気付いたようで、

「そのフロアは、バスケットコートがないんだ。その代わり、二階が私たちが使えるコートだよ」

と丁寧に教えてくれた。

「あ、そうなんですか」

と返しておく。

...結構大きいんだろうな。

...大体、ちゃんとしたコートが横に二つ、縦に余裕を持って一つ、ってところかな?


そう思いながら階段を上っていく。

そして階段を登りきると、扉があり、桂さんが扉をあける。

「うわぁ...」

感嘆の声。
当り前だ。久しぶりのフローリングのバスケコートだ。
しかも整備が行き届いていて、フローリングがきれいだ。
恐らくちゃんとワックスもかかっているのだろう。

中に入り、とりあえず、端っ子のほうに荷物を置き、中からバッシュを取り出す。

ナイキ ズームアップテンポ5プレミアム。

それが僕のバッシュの名前だ。(まぁ、ホワイト×シルバーのだが)

サイズは24cm。

ちょっとブカブカだが、これでいいのだ。
そして何度かの修理の跡もある。

これは...母さんが買ってくれたものだ。
...ただでさえ貧乏なのに、約1万円もするこのバッシュを。

鼻歌交じりにバッシュを履き、紐を結ぶ。

そして立ち上がり、トントン、つま先で、床を何度か叩く。
そして軽く準備運動して、桂さんが出しといてくれたボールに触る。

...そういえば7号級か。ちょっと重いな。

コートも広くなってるし、ゴールの高さも高くなったし
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