幕間
Trick14_信乃と仲良くしてもらってありがとうございます♪
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文した3つのかき氷は自分と2人の分だった。
ベンチに座った後に少女は自己紹介を明るく話した。
美雪と名乗った少女は、大きなメガネと小さな身長が特徴的だった。
服装は名門高校、長点上機学園の制服。美雪は最低でも15歳のはずだが
中学1年生で12歳の初春たちとほとんど身長が変わらない。
そして特徴的なメガネの奥はかなりの美少女であった。
メガネのせいで一目見た時には気付かないが、不釣り合いで大きなメガネでは
隠しきれないほど、とてもかわいい顔をしている。
メガネがなければ10人が10人、いや、100人が100人振り向くだろう。
「私は初春飾利といいます。よろしくお願いします。
あの、“西折”と言うことはもしかして・・」
「はい、そこにいる信乃の家族です♪」
「あ、私は佐天涙子です! 信乃さんにはいつもお世話になっています!」
「いえいえ、こちらこそ信乃と仲良くしてもらってありがとうございます♪」
「雪姉ちゃん、それじゃお母さんみたいだよ」
「別にいいでしょ、家族だしね♪」
「まったく・・」
御坂と美雪仲良く話した。
先日、会話の中で出てきた≪雪姉ちゃん≫という人物は彼女のようだ。
「そういえば、御坂さんと白井さんはどうしてここに?」
佐天は先程から思っていた疑問を言った。
答えたのは御坂。
「元々、私は雪姉ちゃんと会う予定だったのよ。信乃にーちゃんが風紀委員になった
ことを教えるためにね。黒子も風紀委員は休みだったみたいだから
3人で買い物しようと思ってたのよ。
そしたら、ちょうど公園で3人を見かけたから」
「私が1人で信乃を驚かそうと思って後ろについてたってわけ♪」
「そうだったんですか」
「ちなみに、わたくしと美雪お姉様はお姉様の紹介で前に何度か会ったことがありますの」
「そう♪ その時も同じように『琴ちゃん仲良くしてもらってありがとう』って
言ったら今みたいにお母さんみたいだって言われちゃった♪ あははは♪」
美雪は笑って、つられて御坂と佐天、初春と白井も笑った。
だが、信乃だけは先程から無表情で何もしゃべらないままだ。
美雪が現れてからずっと。
「ほら♪ 信乃もそんな無愛想な顔しないで笑ったら♪」
「・・・俺の勝手だろ・・」
信乃はめずらしく敬語を使わずにつぶやいた。
「・・すみません。私、用事があるのを思い出しました。
今日はこれで失礼させてもらいます」
「あ、信乃さん」
佐天の呼びかけも言い終わる前に信乃は背を向けて歩き出した。
空になったかき氷のカップも握りつぶし、ゴミ箱を見ずに投げ入れる。
普通であれば格好良い
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