スーパーロボット大戦OGs
番外編008話 0103.5話
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
シャドウミラーという、己の揺り篭とも言える場所から独り立ちしたラミア・ラヴレス。そんな彼女は危うくアクセル・アルマーに撃墜される所をギリアム、ゼンガー、レーツェルの3人に助けられ、現在はハガネにて自分の事情とシャドウミラーについての説明をしていた。
そして最終的には現状のままATXチームの一員として行動する事を認められ、その無表情な顔にもぎこちない笑顔が浮かぶ。
だがそんなラミアの表情も、ギリアムが口を開いた事で固まる事になる。
「ラミア、率直に聞く。アクセル・アルマー……奴は一体何者だ?」
アクセル・アルマー。それは今まで幾度となくハガネやヒリュウ改の前に立ち塞がってきた人物。その底知れない戦闘力を持つ機体と、それを完全に乗りこなす操縦技術。それをこの場にいる全員が心底思い知らされていたのだ。
「アクセル隊長は、シャドウミラー隊の特殊処理班。いわゆる実行部隊の隊長です」
「俺が聞きたいのはそういう事じゃない。分かっているだろう? 奴は強い……いや、強すぎると言ってもいい」
ギリアムのその言葉に、周囲の皆が頷く。
この場にいる者はその実力を実際に感じているだけにその表情は深刻だ。
「奴が伊豆基地で見せた戦闘力を考えると、今までは手加減されていたと考えるべきだろうな」
「ええ。アレは……正直、肝が冷えました」
イルムの言葉に、ブリットが頷く。
伊豆基地で食らったグロウセイヴァーの全力射撃。いわゆるフルバーストを思い出したのか、その場にいた面々は顔を苦々しげに歪める。
そもそもこの部隊に所属しているのは、一騎当千……とまではいかないものの、10や20の数は一機で相手に出来る者も少なくない。そんな自分達を纏めて相手にして、与える事が出来たダメージはイルムが操るグルンガストの不意打ちによる一撃だけ。それも装甲を軽く削った程度なのだ。
「それに、奴は手加減は出来ないとか言いながらもまだどこか余裕を残していた」
ポツリ、とイルムの言葉が静まりかえったブリッジに響く。グロウセイヴァーに一撃を与えたイルムの言葉だけに誰もそれを否定する事は出来ない。
「そしてなんと言っても僕達との間に起きる念動力の共振……ラミアさん、その辺は何か知らないんですか?」
リョウトの言葉にラミアは黙って首を振る。
「いや。私がロールアウトした時には既にアクセル隊長は念動力を持っていたりしちゃった……持っていたからな」
ラミアの言葉遣いは苦笑しながらもスルーして話を進める。
「生まれつき念動力を備えていた、と考える事も出来るけど……それでは私達3人とだけ共振が起きる理由が分からない。お父様に聞いても原因は不明のままだし」
「アヤ……」
悩むアヤにマイが心配そうに声を掛ける。
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ