スーパーロボット大戦OGs
番外編008話 0103.5話
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「そもそも、何で奴がT-LINKシステムを使っているんだ?」
そのリュウセイの声に応えたのはやはりラミアだった。
「元々の技術はあちらの世界の特脳研を襲撃して奪ったと聞いている。それをレモン様が独自に発展させていった物が今のアクセル隊長の機体、グロウセイヴァーに装備されている」
「特脳研を襲撃!?」
アヤの言葉に頷くラミア。
「ああ。特脳研が違法な研究をしていた為に破壊工作を命じられたとレモン様から聞いた事がある」
「お父様がそんな研究をする筈が……」
「特脳研の所長はケンゾウ・コバヤシではなく、別の人物だったそうだ」
「なるほど。エルピス事件でもあちらの世界とこちらの世界では色々と違っていた。それと似たようなものか」
「そうでごわんす……そうです」
キョウスケの言葉に頷くラミア。それを聞いて安堵するアヤ。その表情はまさかあちらの世界で自分が脳みそだけにされて観賞用に保存されていたとは思いもしない。
「それで……あのアクセルって奴の機体操縦技術は分かった。なら生身ならどうなんだ?」
カチーナの言葉に首を振るラミア。
「正直、生身でも私達の手に負えるとは思えない。W15……ゼンガー少佐の分身とも言えるウォーダン・ユミルを余裕で完封する事が出来る……と言えばその強さが分かるか?」
「マジかよ!?」
その場にいる者の目がゼンガーへと集まる。ゼンガー・ゾンボルト。元ATXチームの隊長で、グルンガスト参式を操る武人。その強さは生身でもこの世界の上位に位置するだろう。そのゼンガーとほぼ同じ実力を持つ相手を余裕で完封するとなると、本気を出した時の実力はどれ程の物か。
「……俺は正直、ヴィンデル・マウザーよりもアクセル・アルマーの方が不気味に感じる」
思わず、といった様子で言葉を漏らすギリアム。
「ああ。それ程の実力があるのならいつでも俺達を倒す事は出来た筈。それなのに何故そうしない? まるで手加減をして俺達を鍛えているような……いや、まさかな」
ライの脳裏に一瞬浮かんだのはビアン・ゾルダークの姿だった。だがすぐにそれを消し去る。そんな事をしてもシャドウミラーには意味がないのだから。
しかし、ライのその考えが正解である事を直に彼等は知る事となる。
「どのみち、これからも奴等は俺達の前に立ち塞がってくるだろう。奴が本気を出していないと言うのならその油断を突かせて貰う。俺のアルトでその油断ごと奴を撃ち貫く」
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