スーパーロボット大戦OGs
番外編004話 0067.5話
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「バリソン隊長、レーダーに反応。数は5です」
テスラ研の周囲で索敵をしていたバリソンは部下の量産型Wからの報告に眉を顰める。
「もう奪還部隊が来たのか? 連邦にしては動きが早いな。各機、戦闘準備だ。現在テスラ研ではリュケイオスの転移準備が始まっている。ここを通す訳にはいかないぞ」
「了解」
「こうなると、量産型アシュセイヴァーをアクセルの隊に持って行かれたのは痛かったな」
自分も乗っているだけあって、量産型アシュセイヴァーの性能の高さは理解している。この機体よりも後に造られた最新鋭量産機のエルアインスよりもほぼ全ての面で能力が上なのだ。
ただ、彼自身としては親友のアクセルが以前使っていたソード・ブレイカーという武器にも興味はあったのだが。
「隊長、敵機にゲシュペンストMk-Vを確認。敵はベーオウルブズです」
その言葉を聞いた途端、まるで背筋に氷を入れられたかのようにヒヤリとした。
「ベーオウルブズ、だと?」
敵味方関係なく破壊を振りまくその凶悪さは、すでにシャドウミラー隊全体に知れ渡っている。
「……ここまで、か。出来れば俺もあっちの世界に行ってみたかったんだがなぁ」
口に出すと、自分がここまでだという事を嫌でも理解してしまう。
食う為に軍人になり、その裏でDC残党と繋がり、士官学校の友人と同じ部隊に誘われた。バリソンの人生を端的に言ってしまえばそんな所だろう。
その後、シャドウミラーが連邦軍に対して反乱を起こすと聞いた時にも自分は全てを納得してそのまま残った。家族が政治家の利権の為に行われた無理な工事の為に亡くなったのが関係してないと言えば嘘になるのだろうが。
「ベーオウルフ、いや、キョウスケ先輩。ここを通す訳にはいかない。暫く付き合って貰おうか」
モニタに表示されたゲシュペンストMk-Vを相手に、ハルバート・ランチャーを構えながら命令を下す。
「全機、攻撃開始! 絶対に奴らをテスラ研へ通すな!」
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