スーパーロボット大戦OGs
番外編001話 0051.5話
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スイスにあるジュネーブ、EOT特別審議会の一員であるアルバート・グレイは怒っていた。
「何故私ばかりがこんな目にあう!」
「アルバート議員、怒っていても奪われたエルアインスは戻ってきません。それよりもカール・シュトレーゼマン議長にお願いして手を貸して貰い、襲撃者を捜すというのはどうでしょう?」
「あまり笑わせないでくれ。そんな事をすれば私が無能だと議長に証明するようなものではないか!」
秘書の男は内心で思った事を顔に出さずにアルバート・グレイを宥める。
「しかし、今回の取引は議長の紹介で行われたものです。いずれ知られるのなら、こちらから話した方が誠意ある対応と思われるのでは?」
「うるさい、貴様は私を誰だと思っている! そんなみっともない真似が出来るか! それよりも、襲撃者の情報は何かないのか!?」
「それが、量産型ゲシュペンストMk-Uを使った襲撃だったらしく」
「なら、その機体をどこが使っているのか調べれば分かる事だろう!」
その台詞に秘書の男は溜息をもらし、口を開く。
「アルバート議員、量産型ゲシュペンストMk-Uは現在の連邦軍で正式採用されている量産機です。誰が使っているのかを特定するのは無理です」
「こ、この無能が! そんな事だからどこの誰とも分からぬ輩に出し抜かれるのだ! いいか、お前が責任を持ってきちんとこの件を処理するんだぞ! 命令だからな!」
秘書はこの時、辞表の用意を真剣に考えた。
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