ビーストテイマー(ショートストーリー)
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第74層攻略から30分後。シオンはリズのいる店に行っていた。
「あー、どーしよー・・・」
正直この店に着いた時にシオンの顔を見るなりリズはかなり驚いた顔をしていた。彼女曰く、『目が死んでるってああいう状態を言うのね』とのことだった。
読者の皆様にお見せできないのが残念でならない(by作者)
「しょうがないでしょ。アンタが言ったんだから、責任持ちなさい」
「でもなー・・・」
シオンは重いため息をつく。そんな時、店の扉から誰か入ってきた。
「こんにちはリズさん」
「あら、シリカじゃない。今日も武器の手入れ?」
「はい、よろしくお願いします」
「おっす、シリカ。久しぶり」
「あ、シオンさん。こんにちは」
「ピナも元気そうだな」
そうシオンが言うとシリカの頭の上に乗っていた《フェザーリドラ》のピナは威勢のいい返事をした。
リズは工房へ入っていき、シリカの武器の手入れに取り掛かった。
シオンはその間、シリカとの雑談を楽しんでいた。しばらくしてリズが工房から出てきた。
「はい、終わったわよ」
「あ、はい。ありがとうございます!」
「で、あんたはどうすんの?ギルドのこと」
「そうだな・・・。しゃーない、腹をくくりますか」
「・・・?ギルドってどういうことですか?」
「あー、それはねー」
と、先を言おうとした瞬間、リズの背中に悪寒が走った。その原因が後ろでシオンが自身の短剣をヒュンヒュンと片手でまるでペン回しのように口は笑っているが目が笑っていないというなんとまあ恐ろしいことをしているためにある。そして隣の木の椅子にドンッ!と短剣を突き刺した。その、口は笑っているが目が笑っていない状態で。
「ヤッベー、テガスベッチャッター♪デ、リズベット」
「な、なに・・・?」
もう、リズの顔からは冷や汗がタラタラである。
「サッキ、ナンテイオウトシタノカナ?」
「い、いえ。何でもありません・・・」
「そう、なら良かった♪」
この会話の間シリカが半泣きで店の隅でガクガクと震えていたのは言うまでもない。
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