第6話 何時になっても思い出は良いもんだ
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な場所である。今更猫耳や犬耳を生やしている人間を見たって別に驚きはしない。
「つまり、貴方は狼なんだ。それじゃ満月の夜になると狼女に変身しちゃうの?」
「しないよ。ってか、何で満月限定?」
本当にこいつはフリーダムだなぁとその時女性は思った。恐らくこの子と会話をしてたら永遠に話のネタが尽き無さそうだと思われた。
「そ、そう言えばまだ私の事知らなかったよね。私はアルフってんだ。宜しく」
「私はなのはって言います。こちらこそ宜しくお願いします。フェイトちゃんのお母さん」
「嫌、そう言う関係じゃないんだけど。私とフェイトは言っちゃえば主従関係って奴だよ」
「え? それじゃつまり、フェイトちゃんはアルフさんを鎖で縛ってそれで……」
「待て待て待てぇぇぇい! 何処から仕入れたそのネタ! ってかそんな卑猥な関係じゃないから! フェイトの手助けとか手伝いをするって意味だよ」
めいっぱい焦りながら訂正するアルフ。とても9歳のお子様の言う話ではなかったからだ。まさか9歳のお子様があんな卑猥なネタを口にするとは思ってもいなかったので流石にびびったようだ。
「ふぅん、つまりアルフさんはフェイトちゃんのパシリみたいな物なんだね。家で言う眼鏡君と同じポジションなんだ」
「そう言う言い方やめてくんない? 何だか悲しくなってきちゃうから。あれ? 何だろう。目の前が潤んで良く見えないや。何でだろうねぇ」
どうやら結構心にクリティカルだったようだ。なのはの目の前でアルフと呼ばれた女性が滝の様に涙を流していた。しかし、そんな事など一切お構いなしと言う感じでなのはは席につく。そして、用意された料理を見て眉を顰めた。
「お待たせ。さ、食べよう」
それからすぐにフェイトが台所からやってきた。そして残った席に座り料理を食べ始める。
が……
「ねぇ、これって……レトルト料理だよねぇ?」
「そうだよ。最近の冷凍食品って便利なのが多くて助かるんだ」
「待てぇぇぇぇい!」
突然なのはが声を挙げる。まるで何処かの拳法家みたいな感じで声を発する。
それにフェイトとアルフが驚く。
「な、何?」
「フェイトちゃんは何時もこんな食事なの?」
「そ、そうだけど……」
「そんなの駄目だよ! 今の私達は体を作る大事な時期なんだよ! そんな時期にこんなジャンクフードばっかり食べてたら大変な事になっちゃうよ! 10年後のフェイトちゃんはマ○コデ○○○スみたいになっちゃうよぉ!」
まるで某黒服のセールスマン宜しくフェイトに指差してなのはが断言する。が、フェイト自身そのマ○コなんちゃらが誰なのか分からない為今一話についていけてないのではあるが。
「で、でも……私料理苦手だし……それに、こっちの方が手っ取りはやいから
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