第6話 何時になっても思い出は良いもんだ
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突然盛大な叫び声を挙げだすなのは。そんななのはにフェイトは思わずビックリする。
「ど、どうしたの?」
「うわあああぁぁぁ! 今日のおはようモーニング見逃したああぁぁぁぁ! 不思議魔女っ娘とと子ちゃん第104話【とと子ちゃん危機一髪】楽しみにしてたのにぃぃぃぃ!」
盛大に叫んだかと思われると今度は激しく落ち込みガクンと項垂れだしてしまった。
ハイテンションになったかと思ったら今度はローテンションになったりと、本当になのははフリーダムな感じに見えた。
「と、とにかく……ご飯にしよう。私ご飯の用意するから、なのはも食べに来てね」
「うん、有難うね……」
お礼の返事を言うがやはり元気がなくなっている。其処まで楽しみにしていたのだろうか。その不思議魔女っ娘とと子ちゃんを。
「そ、それじゃぁ……私行くね」
「うん、私も後から行くよ」
そそくさと、その場を後にするフェイト。その一方で、ある程度落ち込み切った後、なのはは立ち直り立ち上がる。悔やんでもしょうがない。見逃したのならば再放送を期待すれば良いだけの事だ。
そう自身に言い聞かせながらなのはは立ち上がる。
そして、カーテンで閉じられている窓に向かい、主室にそれを開いて外の景色を眺める。
こう言う時は見慣れた江戸の景色を見るに限る。そう自身に言い聞かせての行為であった。
だが、外の景色を見た途端それは驚愕に変わった。
普段から見慣れた景色と全く違うのだ。建物の作りも微妙に違うし、何より江戸の目玉とも言える雄雄しく聳え立つターミナルが其処にはなかったのだ。
それに、下に映る町行く人達を見ても明らかに異様だと思える。
その人達の服装は今まで見た事ない服装ばかりだし、男は誰も髪をちょんまげにしてないし、女は髪を結ってないのだ。
何もかもが全く違う風景だったのである。それになのはは滅茶苦茶驚く次第であった。
「此処……江戸じゃないのかなぁ?」
疑問を胸に秘めながらも迫り来る空腹の波に逆らえずなのははフェイトの待つ居間へと向う。其処には長テーブルと数点の椅子が添えられており、その上にはレンジでチンしただけと言うのが明らかに見える料理が置かれていた。
そして、更にそのテーブルには見慣れない女性が座っていた。
オレンジ色の長い髪をした大人の女性だった。
「お、やっと起きたんだ」
「わっ! 猫耳!」
「いきなりだねぇあんた。因みに私は猫じゃないよ」
「じゃ、犬?」
「あんた、本当にフリーダムだねぇ。因みに私は狼だよ狼」
いきなり発言の嵐に流石の女性も少し呆れた表情を浮かべる。なのは自身別に猫耳を見ても驚きはしない。既に見慣れているからだ。
江戸の町には猫耳どころか犬が二本足で立って喋っているのすら当たり前
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