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駄目親父としっかり娘の珍道中
第6話 何時になっても思い出は良いもんだ
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事は分かったとして……君誰?」
「本当に君って今更だよね。何か、私と考え方が違うって言うか……」

 色々とツッコミたい気持ちもあったが、それをすると時間が掛かりそうなので置いておく事にした。それに、自分は余りツッコミの類をやった事がないのもあるし。

「えっと、私はフェイト。フェイト・テスタロッサって言うんだ。君は?」
「私はなのは。苗字は分からないけどお父さんの苗字は坂田だから多分私の苗字は坂田で良いと思うよ」
「今一良く分からないよ。そもそもお父さんの苗字って、君のお父さんなんでしょ?」
「まぁね。でも、私元々拾われた子だから」

 途端にフェイトは自分の言った事に対し後悔した。もしかしたらなのはの古傷を抉ってしまったのでは?
 そう疑問に思いなのはを見たが、当の本人は全く気にしてない様子でもあった。
 それを見て安堵する。
 
「それじゃ、お互いの自己紹介も済んだんだけど、此処何処? 確か私さっきまで草原に居た筈だと思ったんだけど」
「此処は私の住んでるマンションだよ。あのままあそこに居たら君風邪引いちゃうと思ったから連れてきたの」
「え? まさかその年で誘拐? 言っとくけど私の家そんなにお金ないよ。だから身代金要求したって無駄だと思うよ」
「ち、違う違う! 誘拐じゃないよ。って言うか誘拐の動機が何でも身代金要求じゃないと思うんだけど……」
「フェイトちゃん、話の趣旨がずれてるよ」
(えええぇぇぇぇぇ! 話の趣旨をずらしたのは君の方なのに何で私があぁぁぁぁ!)

 思いっきり心外だと思えてしまうフェイトだったりする。まぁ、そんな事はこの際どうでも良いとしておく事にする。

「つまり、此処は君の家なんだね? それじゃ、あの時私を食べようとした化け物はどうなったのかなぁ?」
「えっと……私が倒したから大丈夫だよ」
「ゑ? 倒した!? 君が? でも、どうやって?」

 疑問に感じ出すなのは。目の前に居るフェイトはどう見ても自分と同じ位の華奢な少女にしか見えない。そんな少女があの恐ろしい化け物を倒したとは考え難い。
 一体どうやって倒したのだろうか?

「えっとね。上手く説明出来ないんだけど、私は魔法が使えるの。だからそれを使って倒したんだよ」

 単刀直入にそう述べるフェイト。すると、なのははいきなり自分の右手をフェイトの額に押し当て、左手を自分の額に押し当てだした。しかもかなり真剣な面持ちである。

「あの……何してるの?」
「う〜ん、熱は無いよねぇ。フェイトちゃん、夢を見る年頃なのは分かるけど今時魔法なんて流行らないよ。もうちょっと現実的嘘をつかなきゃ嘘ってばれちゃうよぉ」
(予想はしてたけどそれ以上の反応をされたああぁぁぁぁ!)

 色んな意味でショックを受けるフェイト。この
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