第6話 何時になっても思い出は良いもんだ
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の字、お前体の方は大丈夫か?】
「体? 妙にダルいがそれだけだぜ」
【やっぱりそうか……】
電話の向こうで源外が深い溜息を吐いているのに気付く。体がダルいと言うだけで一体何が不味いのだろうか?
【実はなぁ銀の字。金髪のガキから得た情報を調べてたらとんでもねぇ事を見つけちまったんだよ】
「とんでもねぇこと?」
【お前等がぶちのめしたって言う毛むくじゃらが居るだろ? 実はなぁ、あいつは江戸に来た影響でかなり弱ってたみてぇなんだ。本来の実力の30%も出せてねぇ状態だったらしいぜ】
「おいおい、何だよそのお決まり展開はよぉ。そんで、それとこの体のだるさと何か関係があるのか?」
尋ねる銀時に対し、電話の向こうで源外が軽く咳払いを決め込んでいた。説明をする前に少し落ち着こうとしたのだろう。落ち着いた所で源外が説明に入った。
【良いか。まず何でその毛むくじゃらが実力を発揮出来なかったかと言うとだなぁ。それは一重に奴がこの江戸に来ちまったのが原因なんだ】
「江戸に?」
【奴等は俺達にはない特殊な力を用いてるみたいだ。だが、その力はこの江戸じゃ無駄に浪費しちまうみてぇなんだ。つまりだ、そいつらはこっちじゃ弱体化しちまうって事なんだよ】
「いきなり難しい話にスイッチしてきたなぁ」
【それでだ、実はそのメカニズムはお前等にも適応されるって話だよ。お前等の体にあるそのだるさがそもそもの影響の現れだ】
「え? マジで! それじゃ俺も神楽もこの世界に来た途端弱体化しちまったって事なのか?」
途端に青ざめる銀時。道理でこの世界に来てからと言うものの体の調子が悪かった訳である。
【恐らく体質の問題だろう。お前等は江戸で実力を発揮出来るが、代わりにそっちの世界じゃ本来の力が出せず著しく弱体化しちまうって事になる。銀の字の馬鹿力もチャイナ娘の怪力もそっちじゃ全く出せないって事になっちまうんだ】
「マジかよ。それじゃこれから俺達はどうすりゃ良いんだ?」
【とにかく、お前等は一刻も早くその時空なんとかって所と接触しろ。今のお前等ははっきり言って雑魚並の戦闘力しかねぇ。下手にその世界の奴等と戦おうなんて考えるんじゃねぇぞ。返り討ちにされるのが落ちだ】
最悪の事態であった。時空管理局を呼ぶには出来るだけ派手に暴れて向こうに気付かせるしかない。だが、その要でもある銀時と神楽はこの世界に来た影響で著しく能力が低下し、弱体化してしまっている。
これではとてもロストロギアに対抗出来るとは思えない。更に、この世界ではロストロギア達の能力は江戸の時以上に上がっている事になる。以前の毛むくじゃらとて本来の実力のおよそ30%も出せていない状況だったのだ。しかも、あのクラスはロストロギアの中でも弱い部類に入る。もし、もっと強いロストロギアに出
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