第6話 何時になっても思い出は良いもんだ
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良いかなぁって……」
「尚更駄目だよ! 女の子はねぇ、家事、炊事、育児。この三つの仁義が出来ないとやっていけないんだよ! それが出来ないと一人前のレディーになれないってこの間おはようモーニングでやってたもん!」
どうやら情報源はそれからであったようだ。因みに先ほど言った事が現実的に本当かどうかは定かではないので本気にしないように。
「って言うけどさぁ。それじゃどうするつもりなんだい?」
「私が教えてあげるよ! こう見えて私は万事屋の家事、炊事を全部こなしてるからその点については自信あるもん!」
自分の胸に手を当てつつ、自慢げにそう言うなのは。確かになのはは万事屋の家事、炊事を一手に引き受ける年の割りに出来る娘なのだ。
しかし、金銭管理も出来る為銀時からは疫病神と呼ばれてるのだが。
「ねぇ、ところでその万事屋って何?」
フェイトはなのはの言っていたその万事屋と言う類に疑問を感じていた。聞きなれていない言葉だったからだ。
それに対し、なのはが咳払いをしつつ説明に入る。
「万事屋って言うのはね。飼い猫の捜索から要人の護衛まで何でも引き受ける何でも屋だよ。因みに私は其処の客受けや仕事の請負を担当してるんだ。江戸の町じゃそれなりに有名なんだよぉ」
自慢そうに言うなのは。だが、その時フェイトはある疑問を抱いた。
江戸?
「なのは、江戸って言ったの?」
「うん、私江戸出身だもん」
「えっと、江戸って……今から500年近くも前だよ。私そんなに歴史に詳しくないけど確かそうだった筈だよ」
「……え?」
フェイトのその言葉を聞いた途端、なのはは頭の中が真っ白になるのを感じた。
自分は確かに江戸出身だ。だが、今居る此処はその江戸から実に500年も先の世界だと言うそうだ。
つまり、自分は遥か未来に来てしまったと言うのであろうか。
「そ、それじゃ……一年が365日だとして、不思議魔女っ娘とと子ちゃんが毎週月曜日に放送されてるから……私、実に19000回も見逃してる事になってるんだ! ショック……」
(ショックを受ける場所が違うと思うんだけど……)
どうやらなのはからして見れば未来に来てしまった事よりも好きなアニメを見逃しまくった事が悔やまれるらしい。図太い神経をしているのか、はたまたお気楽な性格なのか理解に苦しむフェイトであった。
「えと、話を戻すね。それで、なのはは其処で一人で万事屋を営んでるの?」
「ううん、私は請負担当で実際に仕事をこなすのはお父さんだよ」
「なのはのお父さんってどんな人なの?」
「え〜っとねぇ、駄目人間」
娘にそう言われる父親とは一体どんな父親なのだろうか?
そう思いつつもフェイト達はなのはの話を聞く事にした。
「お父さんっ
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