魔法先生ネギま!
0290話
[2/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「アーティファクトの召喚、ですか?」
自分の持っているカードへ視線を向けながらあやかが尋ねる。
「はい。マスター側にある程度以上の魔力や気があった場合に行われた仮契約ではアーティファクトという一種のマジックアイテムが出るんでさぁ。アクセルの兄貴は常識外の魔力を持っているんで、まず間違い無くあやかの姐さんが持ってるのはアーティファクトカードだと思います。そのカードを持って『アデアット』と唱えてみてくれますか?」
カモの言葉に従い、カードを構えるあやか。
「アデアット」
そう唱えると、周囲に眩しいような光が一瞬閃く。そして次の瞬間にはあやかの手に9条に分かれた鞭が握られていた。それぞれの鞭の先端にはクナイのような小さな刃が付いており、より凶悪さを現している。ちなみに、パクティオーカードの絵であやかが持っているものと全く同じ鞭に見える。
「うわ、凶悪そうなのが出たわね。さすが委員長」
「う、うるさいですわね。これは……そう、あれですわ。私がアクセル君を守る為に授けられた武器!」
「いや、まぁ。確かにそういう面が無いとは言わないんですけどね」
あやかの言葉にそう呟くカモだったが、そこに神楽坂が尋ねる。
「え? そうなの?」
「さっきも言ったけど、仮契約というのはマスターと従者の2人の影響が出るんですよ。なので、どちらかの強い思いや資質、能力なんかも影響する可能性は十分に考えられるんすよ。……これは俺っちも初めて見るアーティファクトだな。もしかして未発見の奴かも」
「で、カモさん。この鞭を消すにはどうすればいいんですの?」
「『アベアット』と唱えればカードに戻りやす」
「なるほど。……アベアット」
あやかがカモの言った通りにそう唱えると、確かに鞭は消え去っていた。
「ささ。ネギの兄貴。次はネギの兄貴の番っすよ」
「え!? ぼ、僕も!?」
「そりゃそうっすよ。だって元々ネギの兄貴はマギステル・マギを目指してるんすよね? なら、パートナーの1人や2人いないと」
「でも、相手が……」
「へへ。それなら大丈夫っすよ。ここに来る前に兄貴のクラスの生徒達を風呂場で直接この目で確認してきました。すごくいい素材がいっぱいいるじゃないっすか」
「あーっ、じゃあさっきあんたが持ってた水着って!?」
カモの言葉に、神楽坂がそう叫ぶ。
「うっ、いや。それよりも仮契約っすよ、仮契約。アスナの姐さんはどうっすか?」
カモのその言葉に、言葉を詰まらせる神楽坂。どこか恥ずかしそうにあやかを見ながら口を開く。
「でも、その……仮契約ってようはキスでしょ? それはちょっと……」
「……ああ。もしかして明日菜の姐さん、中3にもなってファーストキスもまだとかだったりするんですかい?」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ