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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第十一話
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見た目なら20代半ばから30代前半くらいに見えるのだから、もしそれが本当なら常識だとありえないことだからだ。
「やっぱり?なんかおかしいよなぁ……それにもしそうやったとして、リンディさんが知ってるのもおかしいし」
「管理局って、設立から確か今で65年目なんだよ。もし0歳からいたとしても爺だ。もしそれが本当なら長命種か、化物のどっちかさ」
アルフがそう言って笑い飛ばす。直人もそういった奴がいるなら汚れ仕事でも仕方ないのかも知れないと思い、子供達を見守る作業に戻った。
しばらくして彼らのテンションも壊れ始めた頃、フレディはトイレと言って席を立つ。しかし向かったのはトイレではなく、開けた広場のような場所。
「で、いつまで俺らをこそこそつけてんだコラ」
「流石に気づいたか」
「バレバレなんだよ。んで?目的のブツは見つかったのか?」
宵闇の中から現れたのは、先ほどフレディと別れた二人組だった。
「まるで我々のことを最初から知っていたような物言いだな」
「誰かは知らんよ。ただし目的のブツには想像がつくぜ。今ここにはねぇけどな」
「ふむ。貴様が持っているとはな」
「欲しけりゃ殺して奪い取ってみろよ。無理だろうけどな」
「悪いが、貴様に我は殺せんよ」
「ふうん……」
そしてフレディは彼らを前にして、言い放った。
「悪いが、俺に殺せない生き物、壊せないモノはねぇよ。生まれてからそれだけを頼りに生きてきたからな」
「そうか。なら名乗り上げといこうか」
片方の男は着ていたフードのようなものを脱ぎ捨て、その姿を月明かりの下に晒け出した。既にバリアジャケットを着用しているのか、反射して蒼く光り輝く鎧と手にした西洋剣のようなアームドデバイスが彼の装備なのだろう。
「暁の交響曲所属、そして旧王国を背負いし不死なる騎士、ビスカイト。推して参る」
それを聞いたフレディは、口が裂けるのではないかというくらいに口元を広げ、獰猛な目をして嗤う。
「へぇ……まぁ名乗りもらったからな。礼儀としてこっちも名乗っておくか」
そしてフレディは前髪を後ろへ流し、バリアジャケットをまとう。
「時空管理局本局、特務捜査隊捜査官、フレディ・アイン=クロイツ一佐だ。楽しませてくれよ?」
「フレディ・アイン=クロイツ……超一級危険人物か。相手にとって不足はないな」
「そうかい?そいつは光栄だな。それはともかく一つ聞きたいんだけどな?」
「……何だ。言ってみろ」
するとフレディは拳を上げて構えると、まるで今にも暴れだしそうな激情を抑えるかのように言い放った。
「お前、『不死』なんだって?どうやったら死ぬの?」
それを聞いたビスカイトも、わずかに笑って返す。
「さぁな
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