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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第十一話
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「大丈夫かしら……吐きそうになってたわよね?」
「何回か胃液みたいなものは吐いてたよ……よっぽどショックだったんだろうな。正直、僕がいても何もできないし、アスカさんが戻ってき次第連絡して頼もうかなと思ってる」
「それがいいかもね。アスカさんなら戻ってるわよ?」
「そう?じゃあちょっと行ってくる」
「ええ。あのクズは……酒でしばらく縛り付けておくわ」
「それがいいよ」
リンディの瞳に怒りの炎がチラチラと映っているように見えるのは、おそらく気のせいではない。
そして最後のプログラムが終了し、翠屋も閉店作業を終了した。暗くなってきて大人たちが肴を用意していると、直人が子供たちをまとめる。
「んじゃ、俺ら先に帰りますわ」
「ああ、お疲れ」
「ヴィータ、クロノ。うちの娘達に何もしないように見張り頼むよ」
「任せて下さい士郎さん。はやてに手ェ出そうもんなら二度と勃たねぇようにしてやりますよ」
「ハッハハハ、そりゃ安心だな」
首を切る仕草をしてみせたヴィータにグーサインを出した士郎。
「ちょ、どこまで信用されてないんよ俺!?」
「そりゃ当たり前だろ。間違いなんぞ起きないって思っているし信用しているがが、頼むぞその辺」
「大丈夫っすよ。むしろ俺今日はさっさと寝たいくらい」
「じゃあさっさと寝かしつけて寝てくれ。もし俺たちが戻ってきた時に何かあれば……覚悟はいいな?」
笑いに包まれる翠屋スペースを、そのまま後にする直人達であった。これで残ったのは、フレディ、リンディ、士郎、桃子、シャマル、ザフィーラの6人。アルフはフェイトが心配で直人達と一緒に帰ったし、シグナムは竜二を介抱しにいって戻ってきていないし、アスカも姿を消している。
「さて、ここからは夜空を見上げて飲み明かすとしようか」
「いいねぇ。あれ?そういえば酒を持ってきた張本人はどこに?」
「アスカさんなら、僕が竜二さんの場所を教えたらすっ飛んで行きましたよ」
「ふーん……まぁいいや。じゃあ士郎さん、音頭お願いね」
「わかった。じゃあみなさんグラスを手に……」
そして全員が好みの酒を入れたグラスを掲げ、一斉に声を上げた。
子供たちを連れて自宅へ帰る途中、直人が突然二人に聞いた。
「そういやさ、アルフかヴィータってあのフレディって男のこと知ってたりする?」
「ん?何だい突然?」
「いやさ、さっきリンディさんの話聞いて一つ疑問に思ったのがな……」
子供達をクロノに任せ、少し遅れて歩く三人。
「フレディさんってさ、管理局黎明期からいるって言っててんやけど……」
「嘘だろ?あの見た目で?若すぎるって。それは流石にハッタリだと思うぜ」
ヴィータが明らかに訝しんだ目で直人を見る。フレディは
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