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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第十一話
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てこと。コイツならやりかねない、ってね」
「……」

 リンディの説明に言葉が出ない竜二。フレディをそれを聞いても否定するどころか笑いっぱなしである。

「クククッ……クハハハハハハハッ!いっそここまで言われりゃ清々しいぜ!」
「何突然高笑いなんて。とうとう頭狂った?」
「俺がイカれてんのは昔からだって知ってんだろ?それよりさっきの話、忘れんなよリンディ」
「……わかってるわよ。一晩でいいんでしょうね?」
「ああ。わかってるならいい。クケケケッ……」

 どうにも笑いをこらえきれていない。何がそんなに面白いのか、彼を除いてリンディとクロノ以外完全に置いてけぼりである。すると、竜二が椅子ごと倒れこむ。

「竜二さん!?大丈夫ですか!?」
「う、ううっ……」

 クロノが介抱に向かうが起き上がろうとせず、我が身を包むようにうずくまっている。

「お、思い出した……この男……」
「何を見たんですか!?まさかフレディ一佐……」
「兄ちゃんには一切手出ししてねぇよ。ただ『見せた』だけだ」

 フレディは嗤いながら応える。まるで愉しそうな表情で、愉悦に浸っているかのような声で。

「……クロノ、少し落ち着くまで、八神君をフレディから離しておいて」
「わかった!」
「……俺は……まだ死なれへん……死にたくないッ……!」
「とにかくいったん離れましょう、こっちへ」
「私も手伝おう」

 クロノがシグナムの手を借りて竜二を抱き起こし、海の方へと向かっていった。



 それからしばらくすると今までどこに行っていたのか、アスカがダンボール箱に様々なリキュールを入れてやってきた。

「あ、みなさんここでしたか……」
「お、アスカさん。どこいってた……って何ですその酒の山?」
「いやまぁ、こんな時くらい飲める人みんなで飲み明かしませんか、と思いまして。あ、でもまだ少々時間早そうですね」
「いいんじゃね?お前らイケるか?」

 フレディがニヤニヤしながら誘っている周囲を誘うような目で見渡す。

「いや、俺は子供達連れて先帰りますわ。はやてちゃん一人にはさせれませんし、今夜俺の家連れて行きますね」
「そうかい?なら気を付けて帰りな」
「えー?もうお別れ?」
「もうちょっとしたら最後のプログラムも終わるんや。ただでさえ今結構暗いし、それくらいには寝なあかんで?」
「はーい」
「クククッ、親の言うことより素直に聞いてるんじゃねぇか?」
「それはないでしょ。親の言うことをちゃんと聞くから、俺の言うことも聞くんだと思いますよ」

 なんだかんだで楽しそうであった。そんな中クロノが一人で戻ってくる。

「あらクロノ、八神君は?」
「シグナムさんが面倒見るからって先に戻らせてもらったよ」

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