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魔法少女リリカルなのはA's The Awakening
第十一話
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けて言ったつもりだろうけど思いっきり滑ってるぞ旦那」
「握るぞ?」
「ちょごめんごめんやめてやめてうぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!」

 最期までシリアスでいられないのはこの男の性分なのだろうか。




 そして翠屋に竜二達が到着すると、先についていたフレディが拍手で迎える。

「おう兄ちゃん、お疲れさん。じっくり聞かせてもらったよ」
「お、マジで?サンキュ」
「ああ。よかったよ。あんなにうまかったんだなお前さん」
「ハハハ!まぁ、あんなもんやで。さ、次の曲聞かせてもらおうやん」
「お疲れさまです、竜二さん」
「お、サンキュクロノ」

 竜二が席につくと、クロノが紙コップに氷を詰めたミネラルウォーターを渡す。それを一気に飲み干して、脚を地面に投げ出して椅子の背もたれに身を預け、体を伸ばしてほぐす。

「うおおおおっ、流石に疲れたで!」
「ハハハ……ん?兄ちゃん、これはなんて曲なんだ?」
「ん?……お、Children of bodomのNeedled 24/7か。また難しいの行ったなぁ……」
「なんつうか、歌がすげぇな。つかこれ歌なのか?」
「一応歌なんやない?」

 仲良さげに言葉を交わす二人に驚くハラオウン親子。

「……一体なんでこの二人が繋がってるの?」
「さぁ……それに、竜二さんってあの男が何者か知っているのでしょうか……」
「そんなにヤバい人なんですか?あの男は」

 その会話に割って入るのは直人。

「ええ。極悪非道、外道、クズ男と、まぁけなす言葉には事欠かないわね」
「そんなに!?」
「でも、任せている仕事が仕事なのと、管理局黎明期から重役に貢献してきたから、誰も強く出れないのよ。正直、まともに昇進してれば今頃こんなところでのんびりしてられるような身分じゃないわ」
「……いろいろな意味ですごい人ってのはわかりました」

 これを聞いた直人は完全に引いている。無理もないが。

「おいおいそこ、俺の紹介をするのはいいけど、もちっと何かねぇのか?」
「自分で弁解してみたら?材料があるならね」
「クククッ、いやあながち間違ってないわ」
「え?そこまでのクソ野郎なんこの兄ちゃんて?」
「おい兄ちゃん今ナチュラルにクソ野郎つったな?」
「知らないでそこまで親しげにできるのはある意味幸せね……」
「え?え?どゆこと?」

 竜二も驚いてはいるが、冗談だと受け止めているらしい。しかしリンディの表情は真剣である。

「信じられないだろうから言っておくけど、これ全部本当の話よ。フレディ・アイン=クロイツといえば、管理局屈指の悪人と言っても過言ではないほど。それで色々助かってる部分もあるんだけどね」
「それどういうことです?」
「管理局の悪評を全部背負ってもらえるっ
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