暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0289話
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抜く。
 その瞬間をまるで見計らっていたかのように俺の手から逃げ出してネギの背へと隠れるカモ。その様子を横目で見てからあやかへと視線を向ける。
 どこか悲しそうな表情をしながら俺へと視線を注ぐあやか。その様子に思わず溜息を吐いて口を開く。

「俺自身はそんなに嫌という訳じゃない。だが、それこそあやかは良かったのか? 魔法使いの従者とやらになって。これでますます魔法の世界に足を踏み入れた事になるんだぞ」

 そんな俺の質問に、決意を込めた表情で頷くあやか。

「ええ。もちろんですわ。私は私自身の意志でアクセル君と共に魔法の世界に足を踏み入れると決めたんですもの」

 決意は固い……か。全く、わざわざ少なからず危険のある魔法の世界に足を踏み入れるなんて物好きな。
 そう言いつつも、俺自身も未知の力の探求という意味で魔法にのめり込んでいっているのは間違い無いのだからあやかに言えた義理ではないだろう。

「……分かった。これからどうなるかは分からないが、よろしく頼む」
「はい。マイ・マスター」

 差し出した俺の手を握り、微笑を口元に浮かべ……次の瞬間には盛大に鼻血を吹き出して床へと倒れ込む。

「ちょっ、委員長!? しっかりしなさいってば。あんた、その血の量は真面目に生死に関わるわよ!?」
「うわあああああ、委員長さん、しっかりしてくださーいっ!」
「お花が……あちらの川向こうに綺麗なお花が……」
「待って待って。委員長、それは三途の川よ! そっちに行っちゃ駄目ーーーっ!」
「えっと、治癒魔法、治癒魔法」

 結局最後の最後にオチを付けるあやかだった。
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