魔法先生ネギま!
0289話
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要で仮契約のようにパパッとは出来ないんですよ」
「ちょっと待」
「そうですの、しょうがないですわね。なら仮契約で我慢しますわ」
「へへっ、なら早速……契約!」
カモのその言葉と共に、俺とあやかを中心にした教室の床に魔法陣が展開されて光を放つ。
「この魔法陣の中でぶっちゅー! とやれば契約成立でさぁっ!」
「え? それってキスしないと契約結べないって事!?」
カモの言葉に驚きの声を上げる神楽坂だが、今の俺はそれ所では無かった。
床の魔法陣が光を放った途端、俺の魔力――SP――に共鳴のようなものを引き起こし始めたのだ。幸い暴走のような事にはなっていないが、あやかに対する好意の感情が極端に自分の中で大きくなっているのを感じ取る。これは、カモの魔法陣の影響か!?
そんな風に思うも、既に身体は俺の意志とは半ば無関係にあやかの方へと歩みを進めて行く。
「アクセル君……」
あやかもまた俺と同様の事態となっているのか、潤んだ目で切なさそうに俺へと視線を向けて屈んでくる。
「あやか……」
中腰になったあやかの滑らかな頬へと手を伸ばして撫でると、じっと目を瞑るあやか。そして俺とあやかの唇が重なり……そのまま俺の舌があやかの口の中へと入り込んでいく。
「んっ……ん……んんーっ!」
「うわ、ちょっ、ちょちょちょ……」
神楽坂の声が聞こえて来るが、今の俺はあやかとのキスで特に気にしている暇は無い。
「仮契約成立!」
カモのその声と同時に、魔法陣の光が一際強く光り……そのまま消え去っていく。
「……」
無言でカモの方へと視線を向けると、そこにはカードらしき物を持って興奮しているカモの姿が。
半ば夢心地なあやかをその場に残し、無言でカモの方へと近づき……
「アクセル君、待っ」
ネギの声を無視して、その白いオコジョを鷲掴む。
「ギャッ! ア、アクセルの兄貴、一体何を……」
「俺が仮契約を結んでもいいと納得したか?」
「そ、それは……」
「納得し・た・か?」
ギリギリとカモを握っている手に力を入れていく。
アクセルの潜在能力と転生特典による成長チートにより、俺の身体能力は既に人外の域にある。ガンダムSEEDの世界でMS用コンテナを毟り取ったのを考えればそれがどれ程の物か理解出来るだろう。
「ぎゃあああああ、中身、中身が出るっ! ギブ、ギブ!」
「アクセル君、カモ君を離して!」
「アクセル、ちょっとやりすぎよ!」
ネギと神楽坂がそう言ってくるが、俺はそれを無視してカモを握りしめている手へと力を……
「アクセル君、その、私とキスをしたのがそんなに嫌でしたか?」
力を込める寸前に悲しそうなあやかの声を聞き、手から力を
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