魔法先生ネギま!
0289話
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「そうそう。懐かしいなぁ。……あの時、山の中で罠に掛かってた俺っちをネギの兄貴が助けてくれたんだよな。傷も治癒魔法で治してくれて」
「あはは。あの後、猟師さんに怒られたんだけどね」
「へぇ。イタチをねぇ……」
思わずその後に物好きな、と付け加えそうになったがさすがにそれは酷だと思いやめておく。
「おっと、兄さん。俺っちはイタチなんて下等な動物じゃあ、ありやせんぜ。ケットシーに並ぶ由緒正しいオコジョ妖精のアルベール・カモミールでさぁ。カモと呼んで下さい」
二足歩行で立ち上がり、胸を張るカモ。
「ふむ、で、カモ。ネギと神楽坂が言ってたパートナーってのは何だ?」
「ありゃ? そんなに馬鹿でかい魔力を持ってるのに魔法使いの従者について知らないんですか?」
「……アクセル。あんた良くこの状況に対応出来るわね」
平然とカモと会話を続ける俺を見て、頭を抱える神楽坂。
そもそも今までアインストやら異星人やらとやり合ってきたのだ。この世界でも真祖の吸血鬼なんて存在と友誼を結んでいる。今更オコジョ妖精の一匹や二匹現れたとしても驚くに値しない。
「まぁ、色々と慣れってのがあるんだよ。で、カモ。魔法使いの従者ってのは?」
「へい。魔法使いの従者。正式名称はミニステル・マギと言いやす。元々は大きな魔法を使う際に無防備になる魔法使いを守る為の存在だったんですが……」
そこまで言うと、チラリとあやかと神楽坂へ視線を向けるカモ。
「魔法使いとその従者がくっつく事が多かった為、現在では恋人探しの口実となってるんでさぁ」
恋人探しの口実ねぇ。……もっとも、ネギが欲していたのは恋人じゃなくてエヴァと茶々丸のように戦闘時のパートナーという古い意味での魔法使いの従者だったんだろうが。
「……それは、本当ですの?」
唐突に口を開いたのはあやかだった。その頬は赤く染まっており、興奮しているのが一目で分かる。
「え、ええ。もちろんでさぁ」
「なら私が魔法使いの従者になったら!?」
「へへっ、もちろんそうなる可能性はあります」
その言葉を聞いたあやかは、ぐぐっとばかりにカモへと迫る。
「是非私を魔法使いの従者にして下さいまし!」
「お安いご用でさぁ。マスターはネギの兄貴でよろしいんで?」
カモの言葉に動きを固めるあやか。数秒、俺とネギを見比べて……
「いえ、アクセル君でお願いしますわ」
「ちょっと待て。俺は別に魔法使いの従者なんて……」
「アクセルの兄貴と言いやしたよね。今回結ぶのは仮契約であって、本契約じゃないので大丈夫っすよ」
「いや、だから……」
「私としては本契約でもいいのですけど?」
「おい、俺の話を」
「申し訳ないですが、本契約を結ぶには色々と準備が必
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