魔法先生ネギま!
0288話
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る?」
そこにいたのは当然と言うべきか、神楽坂とネギだった。ネギはどこか神楽坂の背中に隠れるようにしてこちらを見ている。……エヴァを警戒しているのか?
「ネギ先生、良く来てくれましたわね。……ついでにアスナさんも」
「ちょっと、呼んだのはあんたでしょうに」
「えっと、その……昨日の件で話があるって聞いたんだけど」
おずおずといった様子でネギが尋ねてくる。その様子は、どこか小動物を連想させるものだった。
放課後の教室に日が差し込んでくる中、俺とあやか。そしてネギと神楽坂は向かい合う。
「そうだな、まずはこれを見て貰おうか」
ネギにそう言い、あやかの方に視線を向けるとあやかが懐から取り出した練習用の魔法の杖を俺へと渡してくる。
これについては前もって打ち合わせした通りだ。俺本来の魔法発動体は右腕に付けている腕輪なのだが、魔法学校を卒業したばかりのネギには杖を使った方が分かりやすいだろうと判断した。
「え? それ……」
「ネギ?」
玩具のようなその杖が、どのような意味を持っているのかを知るネギが驚き、それを見た神楽坂が不思議そうにそんなネギを見る。
『プラクテ、ビギ・ナル……火よ灯れ!』
SPの消費を最小限に押さえた事もあり、以前とは違って普通に火が灯る。
……まぁ、それでも拳大の炎だったりするのは俺の転生特典である魔法の才能故なんだろうが。
「……え? あれ? なんで?」
言葉も出ないネギと、唐突に俺が魔法を使ったことにより混乱する神楽坂。
その様子を見ながら、杖をあやかへと返す。
「アクセル君程上手くはありませんが」
小さく咳払いをしてから、あやかもまた杖を持ち呪文を唱える。
『プラクテ、ビギ・ナル……火よ灯れ!』
あやかのその呪文で出現したのは、俺の炎よりも随分と小さいが間違い無く火だった。……いや、呪文の効果を考えればこれが普通なのか。
俺が魔法を使ったのを見て混乱していた神楽坂だったが、あやかが魔法を使ったのを見てその混乱は頂点に達する。
混乱した勢いのまま、あやかへと掴み掛かった。
「ちょっと、何で委員長が魔法を使えるのよ!」
「ちょ、ちょっと、アスナさん。あ、あぶ、危ないですわよ!」
杖を右手に持ったまま、掴みかかってきた神楽坂を得意の柔術の応用でいなすあやか。
「わっ! っと、ちょっと委員長! どういう事なのかしっかり答えて貰うわよ!」
一度はいなされた神楽坂だったが、持ち前の運動神経を駆使してすぐに態勢を立て直す。
「分かりましたから。元々その件に関して話す為にここに呼ばせて貰ったんです。だから少し落ち着きなさい」
あやかのその言葉で、こちらがきちんと自分の疑問に答える
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