魔法先生ネギま!
0288話
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生の伴侶的な意味の他にも魔法使いの隠語か何かがあったりするんだろうか。
「……ん?」
ネギを中心にして巻き起こるその騒ぎに、ふと違和感を覚える。
いつもなら真っ先に騒ぎの中心部に突入するべき朝倉が特に動きを見せていないからだ。朝倉の席の方へと視線を向けると、そこにはどこか難しい顔をしてネギを見つめる朝倉の姿があった。
なるほど。これからの自分に関して考えていてパートナー云々所ではない、か。
結局、それから数分して授業終了のチャイムが鳴り響き英語の授業はそこで終了となる。
よろよろと教室を出て行くネギとその後を追おうとする神楽坂だが、あやかがその肩へと手を置いて小声で話し掛けている。
「ちょっと、アスナさん。ネギ先生が元気無いのは、もしかして昨日の件で?」
「え? うん。その……え? あれ? そう言えば昨日っていいんちょや朝倉も……」
「呆れましたわね。その辺を忘れていたんですの? ……まぁ、ネギ先生の件でそれ所じゃなかったんでしょうけど。その話をしたいと思っていたんですが……放課後、時間頂けますわね?」
「あ、うん。ネギには言っておくけど……あれ? 委員長も昨日のネギについて……」
「それも、今日の放課後にお話しますわよ」
「う、うん。分かった。取りあえず、行かせて貰うわね」
それだけ言うと、神楽坂はそのままネギの後を追って教室を飛び出ていった。
その後ろ姿を見送っていたあやかへと近づくと、向こうもすぐに俺へと気が付く。
「アクセル君、その……」
「あぁ。話は聞いてた。今日の放課後だな?」
「……一応、周囲には聞こえないように小声で話していたのですが」
「何、元々俺の身体能力や五感に関して言えば常人とは比べものにならないからな。俺以外に聞いていた奴はいないだろうから、安心していい」
「分かりました。その、千鶴さんにも話を通しておいた方がいいでしょうか?」
小首を傾げてそう尋ねてくるあやか。
可愛いというよりもどちらかと言えば美人系であるあやかだったが、その仕草は年相応のものに感じられた。
放課後、俺とあやかの姿は3-Aの教室から少し離れた所にある空き教室にあった。
「で、ネギと神楽坂は?」
「少し遅れるかもしれないけど、来ると言ってましたわ」
「じゃあ2人が来るまでゆっくりと待つか。……そう言えば、千鶴は良かったのか?」
この教室にいるのは、俺とあやかのみ。もう1人の関係者である千鶴の姿は無い。
「ええ。一応誘ってはみたのですが、夏美さんと用事があるとかで」
夏美と用事か。そうなるとボランティアか、あるいは演劇部関係といった所か。
そんな風に考えていると、教室のドアがガラリと開けられる。
「アクセル、委員長、い
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