幕間
Trick-01_し、しのっぷ?
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夢
それは眠っている間に見るもの
夢
それは自分の深層心理と向き合う機会
夢
それは自分ではない自分と交差する場所
そしてこの夢もまた 自分ではない自分と出会う
前世の記録という自分に
何を隠そう、この俺、西折信乃は前世の記録を持っている。
しかし、勘違いしないでほしい。
前世の“記憶”ではなく“記録”
記録が“残っている”、ではない、“持っている”だ
その違いは自分の世界に入った時にぼんやりと見える空間。
それを自分で好きなように再生が出来るのだ。
俺はそれを録画のようにして見ている。
だから、もう一人分の記録が余分にあるだけで、人生経験が2人分とは少し違うのだ。
俺は前世とは同一人物ではなく、前世から影響を受けた、完全な別の人間だ。
実は言うと、この前世の記録の能力は一族代々のものらしい。
俺の両親は俺が8歳の時に事故死したので、教えてもらう人もいないので詳しくは俺も知らない。
だがそれは大きな問題ではない。
ここで気にして欲しいのは、その前世がA・Tが流行していた時代に生きていたことだ。
時代遅れのオーバーテクノロジーの道具、A・T。
なぜ俺が使えるか、ほんの少しだけ記録を再生させて教えておこう。
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薄暗い部屋。
検体番号『4-323』
A・Tの技術を向上させるための実験体。
「こいつも失敗か、くそ! やっぱり無理なんじゃないのか?」
「無理でも、無理であることを証明するために必要なんだよ、面倒くさくてもな」
話しているのは僕ではない。
僕を今から実験する研究者だ。
そして僕の前の番号の奴が部屋の外へと運び出されていった。
目と鼻と耳と口から血を出した状態で。
間違いなく死んでいるだろう。
目の前で行われ、僕が受ける実験の名前は『脳基接続』
実験体の脳を、とある場所へと接続して情報を手に入れようと言う実験だ。
その、とある場所とは
『SkyLink』
これは、簡単に説明すれば全てのA・Tが繋がっているネットワークコンピュータだ。
A・Tは超小型モーターの他に、姿勢制御やサスペンションなどを補助するために
このネットワークに繋いでいる。
それは全てのA・Tの共通点だ。
そして『SkyLink』を自由に操作できれば全てのA・Tを自由に操作できることになるのだ。
え? なぜ繋いで使うことが出来るのに、操作
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