第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第26話:個性的すぎませんか?
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(大灯台)
ウルフSIDE
このダンジョンのモンスターは、個々には強くないが数が多すぎる。
リューラの説明にあったのだが、灯台の聖なる炎を消し、邪悪なる火を灯しているから、モンスターも徒党を組んで現れるのだろう。
そう考えると、あの少人数でダンジョン攻略に出立するなんて信じられない!
あのオッサンの無責任さに腹が立ってくるよ。
リュカさんと合流する前に考えを改めさせないと、あのオッサンは地獄を見る事になる。
もう一つ困った事がある……
リューラの奴、シン君の事をティミーさんとダブらせて考えており、妙にライバル心を出してくるのだ。
現状は不安定な冒険中……あまり良い事ではないのだけれど……
ティミーさんは勇者である事を鼻にかけた事はない。
でも勇者であるから真面目に生きなければならないと思い込んでおり、真面目とは縁遠いリュカさんに対し反抗的な所も暫しあるのだ。
ファザコンからすれば許せない存在であり、常日頃からティミーさんは目の敵にあっている。
大人なリュリュさんは笑っているが、お子ちゃま連合には大敵として確認されているのだ。
部下として不平を言う俺も大敵予備軍だゼ!
何より剣術を専行するリューラにとって、専用武器のお陰でリュカさんと張り合える勇者ティミーは、最も許せる存在ではないのだろう。
言っておくがティミーさんの剣技は、天空の剣が無くても達人クラスだ。
ライバル視しているリュカさんが化け物クラスな為、天空の剣がないと引き分けに持ち込めないが、強さはハンパじゃない!
そんな気負いがある所為か、敵が現れると陣を崩して一人で突撃するリューラ……
直ぐ後ろにいるシン君がフォローにはいるから、敵に包囲される事はないけれど、あまり良い状況とは言えないなぁ……
「あ、あのリューラさん! 敵が現れても勝手に突撃するのは控えて下さい! 陣形という物があるのだから、みんなで協力し合って戦闘を行いましょうよ」
まったくだ……一人勝手に突っ込むから、後衛のマーニャさん達が魔法攻撃を行えない。
まさかリューラを巻き込んでイオを唱える訳にもいかないからね……マリーならやりそうだけど。
「うるさい! あんな敵など……私一人で十分だ! 勇者様は世界に必要な存在なのだから、後方で縮こまっていれば良いだろう!」
どうやら予想以上に勇者に対するアレルギーが凄いみたいだ。
強くない(リュカさんと比べての勇者の事)のに、勇者と呼ばれるだけで崇められているティミーさん。
同じ子供に生まれながら、剣術で及ばず父親の期待がティミーさんに集まるのが許せないのだろう。(あくまでもリューラ感)
でもなぁ……
「リューラさん! 俺等は仲間なんだよ……君の強さに疑いは持たないが、
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