第5章:導かれし者達…トラブルを抱える
第26話:個性的すぎませんか?
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俺達は連携して敵を倒さないとダメなんだ! 君が一人で勝手に敵陣へ突入するから、囲まれない様フォローの為、俺も陣形を崩さざるを得なくなる。しかも敵陣には君が居るから、後衛の皆さんが魔法で援護も出来なくなる!」
「敵を倒しているのだから問題ないだろう!」
出た! 実戦経験のない半熟剣士等に良くある理論。
『敵を全滅させてるのだから問題ない!』って奴!
「リューノちゃんがお利口だから君もそうだと思ってたけど、どうやら君は馬鹿な様だ! 君が敵陣に飛び込み、そのフォローで俺が仲間から離れたら、一体誰が後衛陣を守るんだ!? 前衛の仕事は、敵を駆逐する事にあらず! 後衛の魔法部隊を守る事にあるんだぞ! 俺達前衛が目の前の敵だけに気を取られ、後ろから敵の増援が現れたら君はどう対処するんだ? 敵陣から抜けられなくなっているリューラさんには、どの様なプランがあるのですか!?」
珍しくシン君が怒っている……
かなり厳しい口調で、リューラの行動を注意している。
でも、基本この一家は我が儘だからなぁ……
「う、うるさい……こ、後衛には……ウルフが……居るから……その……も、問題ないんだ!」
そうきたか!
頼れる男はつらいねぇ〜……
「アンタ最低!」
俺が何と反論しようか迷っていると、直ぐ横にいたリューノがトゲのある言葉で反撃に出る。
元々トゲのない言葉を持ってないのだけどね。
「ウルフの事をアテにしているのなら、アンタの存在なんて要らないじゃない! さっさと町へ帰って、アンタの彼氏と一発ヤってなさいよ! 私達足手纏いが居ない方が、ウルフの強さを発揮出来るのだから、一緒に行動しない方が良いのよ。でもそれじゃ意味がない……だからみんなで団結して冒険を行っているんでしょ! アンタ一人で我が儘言ってんじゃないわよ!」
流石三姉妹として常に口喧嘩をしているだけある。
言う事に遠慮が見あたらないね(笑)
俺やシン君だと、彼女を傷付けないようにと何処かで配慮するから、もう少しはオブラートに包むんだけど……
「おいリューラ……こっちに来て後衛を努めろ」
「……わ、私に……後衛を!?」
なるべく明るい声でリューラに下がる様言う俺……しかし納得してない顔付きだ。
「そうだよ……みんなの邪魔だから、お前は後ろへ下がりパーティー戦闘を見学しろ! 今のままじゃリュカさんと合流した時、大変な事になるぞ」
「た、大変な事……って?」
「リュカさんがお前の戦い方を見て、自分の娘の酷さに嘆き悲しむって事だよ! それともお前は、大嫌いな父親を嘆き悲しませたくて行動しているのかな? だとしたらゴメン、後衛に回る必要ない。そのまま我が儘全開で、俺達仲間を困らせていれば良い! 俺はリュカさんに再会出来たら、『あんたの娘は戦い方を知らない!
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