拠点フェイズ 2
劉備・孔明・鳳統・馬正
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夫か?」
「だ、だだだだだだだだだだだだだだだだだ大丈夫でしゅ! も、ももももももももももも問題ないでしゅ!」
「落ち着け。いいから落ち着け」
「雛里ー? 深呼吸するのだ。はい、息吸ってー!」
深呼吸?
「すううぅぅぅぅぅ……」
「吐いてー」
「はぁぁぁぁぁぁぁ……」
「もう一度なのだ。吸ってー」
「すぅぅぅぅ……げほっ、ゴホッ!」
「はい……あやや。やっぱりお兄ちゃんみたいにはいかないのだ」
ごほ、お兄……盾二様ですか。
「今のはなんだ、鈴々?」
「お兄ちゃんに教えてもらったのだ。深呼吸といって、心を落ち着ける効果があるそうなのだ」
「ほう?」
はあ……でも、ちょっと落ち着きました。
「あ、ありがとうございます……えっと、落ち着きました」
「にゃはは、よかったのだ」
鈴々ちゃんがそう言って笑っています。
あう……どうやら仕事中だというのに完全に寝入ってしまったようです。
「それにしても少し無理しているのではないか? お前も朱里も、目の下のクマが酷いぞ?」
あう。
そ、そんなにありますか?
「まるで熊猫のようなのだ」
「あぅ!? そ、そんなにひどいでしゅ?」
「こらこら……いや、そこまでではないが。まあ、はっきりと見えるぐらいにはな」
あう……最後に寝てから、まだ三日ぐらいしか経っていないのに。
「そういえばご主人様も今朝見かけたら、ものすごいクマをしておられたな……はっ、まさかっ!?」
?
どうしたんですか、愛紗さん。
顔が怖いですよ?
「ひ、ひなり? まさか、マサカゴシュジンサマト……」
「ひぅ!? こ、こわいでしゅ!」
「愛紗、あーいーしゃ! 目が攻撃色になっているのだ。それは危険だからやめるのだ!」
なんか「ギギギ……」みたいな音が聞こえます。
なんでしょう、ものすごく怖いです!
思わず鈴々ちゃんの後ろに隠れました。
「ひっく……」
「愛紗ー! いい加減にするのだ! 雛里怯えさせちゃダメなのだ!」
「……むう。すまん。どうも暴走したようだ」
「ひぅ……」
こ、怖いです……
「ひ、雛里。すまん、冗談だ」
「(ガタガタガタガタ)……」
「あーあ……せっかく起きたのに、これじゃあ仕事にならないのだ」
「むう……」
「……いったい、なにをしておいでなのですかな?」
ふいにした声に、全員が振り向きます。
そこにいたのは馬正さんでした。
「あ、馬正のおっちゃんなのだ」
「どうも、張飛殿。関羽殿、鳳統殿はいかがされたのですかな?」
「えっと……」
ちらっとこっちを見てくる愛紗さん。
「(ガタガタガタガタ)……」
「あー……えー
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