拠点フェイズ 2
劉備・孔明・鳳統・馬正
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…今日はもう休まれてはいかがですか?」
「いや……今日中にこれだけは仕上げないとな。桃香や愛紗への書簡もまだ手付かずだし……」
「しかし……」
このままでは、体を壊します。
「わかっている。しかし、今はやめられん。全ては俺の我侭なんだ。だから……」
そう言って頭を振る盾二様。
「心配させてすまない。朱里や雛里にも無理させている。本当にごめん」
「そ、そんなことないです! 私達にとっては逆に盾二様に感謝しているんです!」
慌てて私が答えます。
そう……盾二様が教えてくださることは、私達には到底思いつかないようなものばかり。
突拍子もないような内容ではありますが……最後はいつも納得させられるのです。
「私も雛里ちゃんも、こんないろんなことを教えてくださって、感謝こそすれ謝られることなんてなにもありません! 私達は知識に対しては誰より貪欲なんですから!」
「……だが、二人とも疲れている」
「そんなこと!」
「目。そのクマ、昨日も寝てないだろ」
「は、はわっ!?」
そう言われて思わず顔を背けます。
あうう……目に出ちゃっていますか。
「すまん。本当ならぐっすり休ませたい。だけど、時間がない。それも俺の我侭で、だ。だから謝る。ごめん」
「……本当に、そんなことを気になさらないでください。私達が……馬正さんも含めて三人が納得して決めたことなんですから」
確かにここ二日、まともに寝ていません。
でも、私も雛里ちゃんもこれぐらいは水鏡先生の塾ではいつものことです!
……まあ、新しい知識を覚えるのが楽しくて、本を読んでは何日も貫徹しては水鏡先生に怒られてはいたんですけど。
「それでも……いや、そうだな。無理をさせる。わかっていて、だ。だけど、お前達を信じている。だからついてきてくれ」
「はい!」
当然です!
―― 鳳統 side ――
「………………」
「おーい? 雛里ー?」
「…………くー…………」
「……雛里。おい、雛里!」
んぅ……?
ふにゃ……
あれ?
「……ぁふ……ぁぅ?」
「あ、やっと起きたのだ」
目を覚ますと、すぐ目の前に鈴々ちゃんの顔がありました。
「あ、あわっ!?」
「にゃっ! ふう……危ないのだ。お約束をするところだったのだ」
「なにがお約束なんだ?」
あ、あわわわっ!?
いつの間にか眠っちゃっていましたかっ!?
「す、すすすすすすすすいません! あの、その、いつのまにか眠っちゃっていました。えと、あの……」
「落ち着け、雛里」
あ、愛紗さん。
「ずいぶん疲れているみたいだな……大丈
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