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インフィニット・ストラトス 黒剣の死神と謳われた天才
帰郷と墓参り
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俺と満月さんはただ居心地の悪い顔をしながら歩くことしか出来なかった。俺達は墓地近くの花屋で備える為の花を買って集合墓地の中に入っていって、目的の墓の前に立った。
「三年ぶりですね。鷹継隊長」
俺はそう言いながら、墓に花を供えた。鷹継は俺達更識四天王の隊長で俺達の良い友だった人だ。
「こうして思うと、あの日からもう三年が経っただね。隊長が死んで、真理が『黒剣の死神』と呼ばれるようになったのわ」
「ああ、そして、俺が武器のもとに自由と平等の世界を作ろうと考えた日から三年が経ったんだ」
俺は手を合わせながら、刀奈のセリフに付け足した。
「やっぱり、その野望は無くなってなかったのね」
「真理は本気でそう考えているんだ楯無」
満月さんがそう言ったのを最後に俺達は墓の前でこういう話は良くないと思い、墓参りを済ませ、墓地から出て虎鉄さんが呼んだ迎えの車を待った。
「真理、君が造る、『武器のもとに自由と平等の世界』が何なのかはだいたい理解できてる。けど、これから君はそれを当主達に聞かれるかも知れない。それをちゃんと言えるのかい?」
虎鉄さんの問いに俺は笑いながら、言い返した。
「言えないようなことじゃありませんよ。それに言う覚悟も無いのに家を出て会社は作りませんよ!」
「らしいよ、楯無。真理はちゃんと答えてくれるってさ」
「ちゃんと聞くから覚悟してね!」
刀奈を見ると真剣な顔になり、扇子を開いた。そこには、『視聴』と書いていた。
「ハイハイ!」
俺達はそれから昔話をしながら、迎えの車を待った。
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