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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
龍を召喚せしめたる男の御話・V
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早く見つけてたら学会で盛大に発表してやったのに・・・なーんて、今更未練ね・・・」
自嘲気味に笑う。
プレシアは自分の死期を悟っている。もう養生したところで半年持つかも怪しいだろう。それでも亡き娘との再会というものを諦めきれずにこうして生きてきた。ミッドチルダを追放され、病魔に侵され、世捨て人同然になっても・・・頭のどこかで叶わないとわかっている夢想を求めて生き続けた。
「アリシアが深い眠りについてから、ずーっと忘れてたわ。この年甲斐もなく胸躍る探究心・・・死ぬ前にいいもの見つけたかしら?」
どうせフェイトがジュエルシードを集めるまで自分にやることなど無いのだ。ならばこの懐かしい感覚を出来るだけ長く・・・この若かりし日を思い出す探求を少しでも長、く・・・
そこで、彼女は不意に意識を失った。
〜???〜
「―――ママ」
「―――プレシア」
「―――マスター」
「アリシア・・・あなた・・・リニス・・・」
そこには懐かしい、そしてもう出会うことも出来ない大切な存在が佇んでいた。
それを、プレシアは何故かとても自然な事のように感じた。
「ママ。人はいつか死んじゃうよね。でも死んでしまっても、大切な人の心の中で生き続けるって言うでしょ?あれは、きれいごとの嘘なんかじゃないんだ」
「・・・ええ、分かるわ。人の意志は悠久・・・この宇宙という広い世界の中に果てなく広がりながら、私達に力を貸してくれてるのね・・・それは運命だったり、偶然だったり、奇跡だったり・・・」
アリシアの言いたいことが手に取るように理解できる。そうか、それが人の意志だったんだ。限りある営みの中で生まれては消える人の魂は、決して消滅してなどいなかったのだ。
「プレシア。人はいつも間違いを犯す。僕と君が袂を分かったのもアリシアを蘇らせようとしたのも、他人から見たら失敗だったんだろう。でも、それもすべて必然たり得るんだよ?」
「・・・分かっている。あなたと結ばれたからアリシアが・・・アリシアが死んだからフェイトが・・・フェイトが生まれたからアルフが・・・どこかで何かが必ず繋がっている。世界の見えないところで事象を回す意思と選択の導きを受けているのでしょ?」
もう二度と会わないと決めた、そしてあの後事故で死んだと風の噂で聞いたあの人が何を考えていたか理解できる。あの日あの時私たちがどうして解り合えなかったのかも。
「マスター・・・いえ、プレシア。人は選択することが出来ます。無限も絶望も不可能も、受け入れないことによって開かれる道はある。あなたはそれを選べるはずです」
「・・・分かったわ。私は道を選べる。今更遅いとか遅くないとか、それが問題なのではない。やりたいと思う心の強さこそが、いつかフェイトを導いてゆく。肉体が滅ん
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