第4話 疲れた時は無理せず休め
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、そっちで止めてくれ!」
「無理だ! 完全にコントロールを奪われた。こっちじゃもう止める事は出来ねぇ! ハッチの開閉も無理になっちまった。もうお手上げだ」
「冗談じゃねぇぞ」
最悪であった。折角光明が見えてきたと言うのにそれすらもこのジュエルシードは奪おうとしているのだ。
木刀を奮って外に出ようと言う考えもあったが無理だった。先ほどのカプセルより大きいと言ってもその中は電話ボックスよりも一回り位大きい程度でしかない。そんな中では木刀を奮う前に腕が引っ掛かってしまう為に抜く事も出来ない。
それに、もし抜けたとしても恐らく無理だろう。このジュエルシードの影響で壁全体にスパークが走っている。下手に攻撃しようものなら忽ち黒焦げになるのは間違いない。
そうこうしている内に装置が完全に動き出してしまい辺りが閃光に包まれだしてしまった。
「ちっ、しゃぁねぇ。おい爺! ちゃんと修理して俺達の事迎えに来いよ!」
「分かった。その代わりお前も戻ってきたらちゃんと代金払えよな!」
「請求なら俺じゃなくて時空管理局にでもしてくれ。そいつらの怠慢が今回の原因なんだからよぉ!」
最後にそう言い残した直後、閃光はなくなり、装置の中に居た銀時達の姿もなくなっていた。
何処に飛ばされたのかは定かではない。行き先はジュエルシードしか知らないのだから。
飛ばされた世界が人の住める世界であれば良いのだが、もし其処が宇宙空間であれば最悪だ。
「考えてても仕方ねぇか。今は装置の改造と情報の解析が先だな……ま、あいつらなら問題ねぇだろう」
そう自分自身に言い聞かせながら、源外は作業に入った。銀時達との約束を果たす為に。
そして、謝礼を貰う為にである。
つづく
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