第4話 疲れた時は無理せず休め
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からさっさと押せ。って言おうとしたんだけどよぉ」
「そっちかよ!」
ノリツッコミの如く手を空で叩く銀時。何はともあれ装置が起動するのならば押すに限る。
そんな訳で何の問題もなく銀時は装置のボタンを押した。
唸りを上げて装置が動き出していくのが分かる。どうやら壊れてはいないようだ。
「よし、順調だな。良いか、完成は何時になるか分からんが完成したら連絡を入れる。銀の字、お前確か携帯持ってただろ?」
「んなの持ってる訳ねぇだろうが。こう見えて銀さん金ねぇんだからなぁ」
「嘘つけ。前にそのガキに頼まれて連絡だけ出来る携帯作ったぞ」
「え? あぁ、これね……」
ふと、銀時がポケットから取り出したのは型の古い折り畳み式の携帯であった。
因みに色は銀時の髪型に合わせてある。実はこれを作らせたのはなのはであった。
銀時自身連絡手段を全く持っていなかった為に源外に頼んで作らせたのである。
されど、費用を安くする為に通話による連絡しか使えない。
その為銀時自身持ち歩いてはいるがあんまり使った試しがなかったのですっかり忘れていたのだ。
「そんな訳だから出来次第お前の携帯に連絡するから肌身離さず持ってろよ」
「わぁったよ。なるだけ早く迎えに来いよ。来週のジャンプを買わないといけないしな」
相変わらずな銀時であった。そして、装置の動きが更に活発になり、いよいよ転移が行われるかと思われた正にその時、突如装置が一段と激しく動いた。
かと思うと、辺りに火花が飛び散り、周囲が赤く点滅しだしたのだ。
「げ、源外さぁん! これは一体どうしたんですかぁ!」
「爺、ぶっ壊れてねぇって言っておきながら結局ぶっ壊れてるじゃねぇか!」
壁越しに源外に怒鳴り散らす銀時と新八。だが、それ以上に源外が焦っていたのは見て取れる。
「一体どうなってんだ? 内部から装置を侵食してる奴が居やがる。おい銀の字! お前何か変な物持って来てねぇか? 内部から装置が侵食されてんだよ」
「内部からって……そんなハイテク機器を俺達が持ってる訳……」
「持ってる訳ない」そう言い切る前に銀時は気づいた。確信はないがそんな事が出来る代物を。
そして、ふと銀時は新八に背負われたまま眠りっぱなしのなのはを見た。彼女の中にはユーノの言うロストロギア、ジュエルシードがある。恐らくこいつが原因なのではないだろうか。
「駄目だ、復旧出来ねぇ。銀の字! 緊急停止だ! 隣の青いボタンを押せ!」
「分かった!」
頷き、起動ボタンの横にある青いボタンを押そうと指を伸ばす。
だが、ボタンに触れた途端、激しいスパークと共に指に激痛が走った。
「んでぇっ!」
声を挙げて咄嗟にボタンから指を離す。
「駄目だ! おい爺
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