第4話 疲れた時は無理せず休め
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にしちゃ大きいなぁ。イタチか何かか?」
「何やってるんですか銀さん。そんな素性の分からない動物なんかほっときましょうよ」
「それもそうだな」
新八の言葉に頷き小動物を捨てようとする。だが、そんな時、小動物が銀時の手にしがみついてきた。
「あ? 何この小動物? 引っ付いて離れないんだけど―――」
「あの……僕ですけど」
「な、小動物が喋ったあああああああああああああああああ!」
正しくそれはカルチャーショック並の出来事であった。何しろ目の前の鼠らしき生き物が突如口を聞いたのだから。
「って、君はもしかして……ユーノ君? でも何でそんな姿になっちゃったの?」
「すみません……暫く人間の姿には戻りたくないんです」
俯いた状態で小動物になったユーノは答えた。どうやら先ほどの装置が余ほど堪えたのだろう。同情する新八であった。
「よし、準備完了だ。お前等の方はどうだ?」
「何時でもオッケィアルよぉ!」
神楽の元気の良い声が工房内に響く。それを見て源外も頷く。
「装置を起動させる前にお前等に幾つか注意を言っておく。一回しか言わないから耳かっぽじって良く聞いておけよ」
「んだよ珍しいな。大概だったら俺等が装置を起動させた後に【それは○○だから今は絶対に押すな】とか言う筈なのによぉ」
「何でもかんでも同じじゃつまらねぇだろうが。良いから黙って聞け」
銀時を黙らせた後、軽く咳払いを交えて源外は説明に入った。
「まず行き先だが、其処の坊主の体からその世界のある程度の情報は手に入れられた。だが残念だが時空なんちゃらって言う奴の情報は今一難しいんで解析に時間が掛かる。しょうがないから簡単な場所に転移させる事にするぞ」
どうやら時空管理局の情報は手に入れられたようだ。だがそれをこの装置で使うにはある程度解析が必要ならしく、しかもそれには時間が掛かると言う事が分かった。なのでそれだと時間切れになる危険性もあるので仕方なく時空管理局の管理している世界に適当に転移させる方針を取ったらしい。
そして、問題はまだもう一つあった。
「それから、この装置だが、まだ未完成でなぁ。片道分しか行かせられねぇんだよ」
「おいおい、片道切符かよ。どうすんだよ爺」
「まぁ、お前等を送り込んだ後で改造しておく。つってもそっちの世界とこっちの世界の時間が同じとは限らねぇ。俺が1週間で改造を終えたとしてもそっちじゃ100年後になるかも知れねぇ。其処んとこを頭に入れておいてくれ」
源外が言ったのは帰りの事と時差の事だ。この装置は行きの方は完璧だが残念な事に帰りに関しては全く機能してないのだ。
と、言うのもこの装置は実は2台でセットとして作る筈だったのである。
そうする事で城同士の行き来を楽にし、辻
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