第4話 疲れた時は無理せず休め
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に対し、顔面蒼白状態になって首を横に激しく振る銀時達。そして、それと同時に分厚いシャッターが開かれ中が見えるようになる。
その中に居たのは、何故か半裸状態にされグッタリとなっているユーノが其処に居た。
かなり疲弊しているらしく息が荒いのか、はたまた別の意味で息が荒くなってしまったのかは、残念ながら本人にしか分からない事なので此処では遭えて聞かないでおく事にする。
そっとしておくのも優しさの一つなのである。
***
情報を吸い出した後の工程は思っていたよりも手早く済んだ。源外の話によると既に粗方の装置は出来ていたらしく、後はその装置に吸い出した情報を入れれば使えるらしい。
「それで、その装置がこれなのか?」
銀時達の前に置かれたのは先ほどユーノが入れられた装置よりも遥かに巨大なカプセルであった。
されど、以前の薄いガラス膜ではなく鋼鉄の分厚い板で覆われていた。それにこの装置も何処か物々しい感じがする。
「源外さん……この装置って一体なんですか?」
疑問に思った新八が目の前の装置を指差して尋ねる。そんな新八の前で源外は忙しそうに装置の起動準備を行っていた。
「あぁ、そいつは以前幕府に頼まれて俺が作った小型のターミナルみたいなもんだ。まぁ、完成寸前で廃棄しちまったがな」
「凄い! でも何で廃棄にしちゃったんですか?」
「お前等も知ってるだろうが! 俺が幕府に何をしたかってのを」
源外の言葉を聞き新八は思い出した。そう、源外は正しくこの装置の完成直前に例の将軍暗殺を企てたのだ。
その為この装置は完成する事なくそのままお蔵入りとなってしまったのである。もし、あそこで源外が騒ぎを起こさなかったら今頃この装置は幕府の元で今でも元気に稼動していたであろう。
偶然の積み重ねだが今はそれが何とも有り難い事となって帰って来てくれた事には嬉しく思える。
「うし、情報の打ち込みは終わった。お前等、すぐ中に入れ! とっとと装置を使うぞ」
「って、大丈夫なのかよそれ? お蔵入りになってたんだろ? 埃とか被っててぶっ壊れてたりしてるんじゃねぇのか?」
「馬鹿言うんじゃねぇ。俺を誰だと思ってやがる。例えガラクタだろうと大事にしてらぁ! 心配してねぇで早く乗れ! そのガキを助けたいんじゃねぇのか?」
源外の言葉に銀時は頭を掻き毟りながら中に入る。それに続いて新八、神楽、定春、そして一匹の小動物が入り込んだ。
「って、何だこの鼠は?」
突如入り込んで来た小動物を捕まえて目の前に持ち上げる銀時。体毛は黄土色っぽい色柄で鼠よりは若干大きいがその程度の大きさでしかない。
そして、その小動物の首には例にもよって赤い球体が吊り下げられていた。
「鼠
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