暁 〜小説投稿サイト〜
駄目親父としっかり娘の珍道中
第4話 疲れた時は無理せず休め
[2/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
のだ。
 だが、その最後の頼みの綱である源外が匙を投げる始末である。目の前が一気に暗くなっていく感覚を感じた。もうどうしようもないのだろうか?
 このままジュエルシードを体内に宿したなのはは化け物になっていくのを黙って見ているしか出来ないと言うのだろうか?

「大体簡単にお前等異世界に行かせろとか言うがなぁ。そんなのは事実上無理があるぞ! 只でさえターミナルの技術が相等凄いってのにその上異世界へ行かせろなんざ夢物語にも程があるぞ!」
「其処を何とかするアルよ! お前それでも天才からくり技師アルか?」
「あのなぁ、幾らワシが天才からくり技師っつっても無理なもんとかあるんだよ。第一ターミナルとかそう言うのは専門外だしなぁ。それに異世界に行くっつったって具体的な場所が分からないんじゃ無理も良い所だろうが。せめて行きたい場所が分かるんだったら話が変わるんだが―――」

 顎に手を当てながら源外は呟く。つまり生きたい場所さえ分かれば行けると言う事なのだろう。だとしたらまだ方法が無い訳ではない。

「居場所の情報があれば出来るんですね?」
「ん? まぁ、出来ない事はないと思うが……っつぅかお前誰だ?」
「僕の事は良いです。それより答えてください! 情報があれば異世界への転移は可能なんですか?」

 疑問を投げ掛けた源外を他所に、ユーノは一足前に出て近づいた。
 ユーノ自身負い目を感じていたのだ。自分があの時ロストロギア化したジュエルシードを封印出来ていればこんな事にはならずに済んでいたのだ。だが、力及ばずそれが出来なかったが為に今、彼女は危険な状態に立たされているのだ。急がなければならない。

「まぁ、転移が出来るかどうかは分からねぇが装置の類はあるし、後はその行きたい世界の情報さえ打ち込みゃもしかしたら出来るかも知れねぇぞ」
「良かった。それなら僕がそうです」

 自分の胸に手を当ててユーノは言った。確かに、ユーノ・スクライアは元々異世界の人間だ。ジュエルシードを封印する為にわざわざ江戸の町へと転移してきたのである。だが、来たは良かったが相手にすらならず、更に懸賞金目当てでロストロギアの異相体を待ち構えていた銀時達に倒されてしまい、それが元でなのははジュエルシードの新たな宿り主となってしまったのである。
 だが、彼女の体内に寄生したと言うのにそのジュエルシードが一向に起動を起こさないのは明らかに異常とも言える。
 本来何かに寄生したジュエルシードは直ちに起動するのだが、今回こうしてなのはの中に寄生したジュエルシードは全く起動する気配が見受けられないのだ。
 だが、それは銀時達にとっては好都合である。それが起動する前に何とかして取り除かなければならない。その為には一刻も早く時空管理局へと向うしかないのだ。
 そして、その為
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ