第五章 StrikerS編
第百二十二話 『キャロの思い、そして任務終了』
[1/9]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
Side キャロ・ル・ルシエ
私はヘリの中では不安一色だった。
自分はアルザスの竜召喚士だけどフリードと後、“もう一体”。
うまく操れるかも自信はない。
でも、私を救ってくれたフェイトさんの為にも頑張ろう、と私は今までエリオ君や他の皆さんに遅れないように、そして役に立てるように訓練も一生懸命頑張ってきた。
そして今回の任務が初めての実戦となる。
だからしっかりとできるか、失敗しないかと…。
ついそんな事を心の中で何度も思ってしまっていた。
でもそんな私の不安な感情をエリオ君は気づいてくれた。
そして優しい声を私にかけてくれて、
「…大丈夫だよ、キャロ。キャロは僕が必ず守るから」
「エリオ君…」
「だから、自分のできる限りの力を出し切っていこう!
今までのなのはさんやシホさんの訓練を思い出せばなんでもできるよ。きっと…!」
「うん!」
優しい子だな。私は本当は臆病な子なのに…。
話には聞いていたけどこの子もおそらく私と同じ境遇の子。
だから私の気持ちが分かるのかな?
それに同い年だし。
それから場面は進んでいき、
『こちら通信管制! ガジェット反応、空から…! 航空型。その数、100体以上!!』
それに私達はどよめく。
でもフェイトさんとシホさんもすぐにこちらへとバリアジャケットをまとって来てくれるという。
だからきっと大丈夫…。
「ヴァイス君。私も出るよ。フェイト隊長とシホ隊長の三人で空を抑える!」
「うっす。なのはさん、お願いします!」
それでハッチが開き、なのはさんはこちらへと向き、
「それじゃちょっと出てくるね。大丈夫。みんなでズバッとやっつけよう!」
「「「「「「はい!」」」」」」
「それと、キャロ」
「は、はい!」
なのはさんは私の頬を両手で優しく包みこんでくれて、
「大丈夫だよ。そんなに緊張しなくても…。
離れていても通信で繋がっている。
一人じゃないし…ピンチの時は助け合える。
キャロの魔法はみんなを守ってあげられる。
優しくて強い力なんだから。ね?」
なのはさんは私の不安を的確に見抜いてきてくれた。
やっぱり私達をちゃんと見てくれているんだ。
シホさんやフェイトさん達もきっと…。
そしてなのはさんはヘリから飛び出していき、バリアジャケットをまとって、
「スターズ1! 高町なのは、いきます!」
飛び出していった。
それからリインさんに任務の説明を受ける。
「任務は二つ。
ガジェットを逃走させずに全機破壊! そしてレリックを安全に確保する事!
ですからスターズ分隊は前方から、そしてライトニング、セイバーズ分隊は後方からガジェットを破壊しつつ車両前後からレリックへと向かうです」
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ