第十九話 初春、頑張る……いや、頑張った
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いるが、なぜかそれについては俺も含めて全員がスルーだった。
「こちらがお会計になります」
「電卓貸してもらっていいですか?」
「はいどうぞ」
佐天さんは会計で割り勘にするための電卓を借りて、計算をし始める。
「なんで6で割るの!?」
電卓で割るのあとに6を押した佐天さんに、俺は思わずツッコミを入れてしまった。
「え? だって6人だし……」
「何? 自分は呼ばれただけだからって払わないつもりなの?」
佐天さんは6で割るのが当たり前みたいな反応をしているし、アケミさんに至っては俺が割り勘から外れようとしているように見えるらしい。
「違うわよ。なんで初春さんまで勘定に入れてるの? って話よ」
「なんでって、ういはるんも歌ったし食べたし払うのが普通じゃない?」
今度はむーちゃんが答えてくれたが、俺としてはどうも納得がいかない。
「いや、初春さんのジャッジメント就任祝いのパーティーだよね? 初春さんに負担求めるのっておかしくない?」
「あー……そう言われてみれば、そんな気もするねー」
「まぁ、確かにそうかもしれないけど……」
これで多少は理解してもらえただろうかと思っていると、当の初春さんが口を開いた。
「えっとー、さすがにそれは申し訳ないので、私も払いますー」
結局、初春さんの申し出により全員での割り勘になったのである。
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