第十九話 初春、頑張る……いや、頑張った
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。……いや、俺がマルチスキルを身につけたのはパラメーター操作がアップデートされた時で、その時点ではすでに7つまで設定可能だったので、3つというのは俺がレベルアッパーを使ったときの数なのかもしれない。
設定できる個数が増えていくのはレベルアッパーを使用してからの時間が関係してくるのか、それともレベルアッパー使用者数が関係してくるのか、もしくはレベルアッパーで集められた演算能力の大きさに関係してくるのか、実のところそんな事などには全く関係がないのか、現時点ではまだ分からないことが多すぎて予想も立てられないのである。
ゴールデンウィークは普通に友達と遊んだり、暗部の活動として学園都市の外と違法な取引をしようとしてる現場を押さえたり、魔術関連で土御門さんに呼び出されて神裂さんとステイルの前で違法研究所をドラグスレイブでぶっ飛ばしてみたりと、なかなか充実した毎日を送っていた。
そしてゴールデンウィークも最終日となり、まだ残っている宿題を片付けているところでケータイが鳴った。暗部用ではなく通常のほうだ。
「はいはい〜」
『あ、神代さん。佐天ですけど、今日って何か予定あったりしますか?』
電話を掛けてきたのは佐天さんだった。ケータイの画面には誰から掛かってきたのかが表示されているはずなのだが、俺は表示を見ることもなく出るので、そのことを知っている友達の男子や佐天さん達5人は自分の名前を言ってくれるのだ。
「今日は特に何もないよ」
『そうですか。それなら、これから初春のジャッジメント就任祝いでカラオケ行くんですけど来ませんか?』
どうやら初春さんはちゃんとジャッジメントになれたようだ。
「うん、いいけど、メンバーは?」
『あたしと初春、あとはアケミ・むーちゃん・マコちんで今5人なんだけど』
「男子俺だけか……」
だいたい予想はしていたが、やはりメンバーは女子だけだった。
『いいじゃない、ハーレムだよ? ハーレムっ!』
「えー? ニューヨークはちょっと遠いしー」
佐天さんがハーレムとか言っているのでボケてみる。俺も男だし、女性から誘われて嬉しくもあるのだが、女子がこうも簡単に男子を誘うという状況はおかしいと思うのだ。しかも、自分からハーレムとか言ってるし……。確かに、元がアニメや漫画の世界ではこういうのが普通のようで、今まで何度も経験しているのだが、この状況には未だに慣れない。
『そのハーレムじゃないっ!』
佐天さんからツッコミが来る辺り、この世界のニューヨークにもハーレムという地名はあるらしい。
「あ、ニューヨークのハーレム、知ってるんだ……」
『知ってるというか、聞いたことがあるっていう程度ですけど……って、そうじゃなくて
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