第十九話 初春、頑張る……いや、頑張った
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思うよ」
「ありがとうございます。もし仕事があった時にはお願いしますね」
「了解。初春さんも頑張ってね」
「はい、もちろんです」
これでクラス委員としての連絡は終了ということでいいのだろう。ということで、最後にやはりどうしても聞いておかなければならないことを聞いておく。
「でもさぁ、ジャッジメントの適正試験って体力的な試験は無いものなの?」
「うっ!」
「あぁ……やっぱりあるんだ」
この一ヶ月で、初春さんの体力がないことはクラス中に知れ渡っているわけだから、俺じゃなくてもこの質問は出ていると思う。
「ありますけど……でも、得意分野の方面で頑張りますっ!」
「うん、頑張って」
まぁ、だいたい予想通りというか、初春さんは情報処理関係の一点突破でジャッジメントになるのだろう。俺は、最後に自分で気合を入れた初春さんへエールを送ると、自分の席についたのである。
二日後、木曜日の授業が終わり寮へと帰る。すでに最初の三日間は過ぎていると言っても、土日にプラスして1日休みがあっただけなので、それほどゴールデンウィークに入ったという実感はなかったのだが、三日の登校を挟んでまた休みが来るのはかなり嬉しい物である。
これからまた四日間の連休があると思えば楽しみでテンションも上がってきそうなものだが、取り敢えず日課になっている原作開始時期調べから始める。
「るぶらん……クレープ……オープン……と……。やっぱり出ないか」
パソコンを立ち上げ、ネットで検索を掛けてみるが、まだまだ先の話なのかネットには情報を載せていないのか、未だに見つけることができないでいる。
(アリス、木山先生の動向は?)
(特に変わってない。レベルアッパーは既に完成してるから、あとは広がるのを待ってるだけみたい)
(そうか、何か変わったことがあったら教えてくれ)
(うん、分かった)
アリスには木山先生の動向を見てもらっているが、俺がレベルアッパーの対策を済ませてからも特に動きはないようだ。俺のことに気付いていないのか、それとも何かしら策があるのか……、俺としては前者のほうがいいんだけど。そして、アイテムの4人はちゃんと対策できたのだろうか……。
そう言えば、前回確認したのは麦野さん達の能力が使えることを確認した時だったので、俺のマルチスキルで使用できる能力の数も増えているはずだ。というわけで久しぶりにパラメーターを確認してみることにした。
「おー、増えてる増えてる」
一応、7番目の能力の部分を使って確認してみると、麦野さん達の能力名の下に……50個ぐらいだろうか、新しい能力名が追加されている。麦野さん達の能力が追加された時には既に100個ぐらいの
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