第3話 自分で撒いた種は自分で刈り取ろう。でも内容によっては無理しないように
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てしまったそのジュエルシードを取り出す方法はないらしく、ましてや江戸の町でそんな事が出来る人間など居る筈がないのだ。
「ねぇ、それじゃ他にそれが出来る人とか知り合いとか居ないの? それに、このままだとなのはちゃんどうなっちゃうの?」
「実際ジュエルシードは融合したらすぐに暴走する筈なんです。でも、今回のあれは極めて稀なケースなんです。だから、僕自身もどうなるか分からないんですけど……多分、最悪の場合――」
「俺達がさっき戦った化け物みたいになっちまう……って言うのか?」
「いえ、あれはジュエルシード単体の姿です。もし人間がそれを起動させたら……それこそとんでもない事に―――」
一瞬にして場の空気が凍りついた。今なのはの中にはとんでもない爆弾が埋め込まれたも同然の状態なのだ。
何時起動するか分からない超絶危険な爆弾。それが起動しよう物ならなのははあの毛むくじゃら以上の化け物に変貌してしまう事になる。
それだけは何としても避けなければならない。しかし、どうすれば回避出来るのか?
前にも言ったが此処に居る少年にはそれを取り出す技術も知識もないし、江戸には勿論そんな方法などない。つまり、此処に居てはまずなのはが暴走するのを只待つだけでしかないのだ。
「只、もしかしたらですけど……方法があるかも知れないんです」
「どんな方法アルか?」
「僕の居た世界には【時空管理局】って言うあらゆる時空を管理する組織があるんです。もしかしたら其処でなら彼女の治療法も見つかるかも知れません」
「だったらさっさと呼べば良いじゃねぇか。携帯なりなんなり使ってよぉ」
どうやら光明が見えてきた。その時空なんちゃらとか言う組織でならなのはを助ける事が出来るようだ。
だが、其処でまたしても大きな問題が浮上しだしたのである。
「それが、残念な事にこの世界は管理局の管理外の世界なんです。なので、連絡も繋がらないんです。それに、僕携帯持ってないもんで」
「とことん使えないなぁ。お前」
「すみません」
蔑むように言い放つ銀時に対し少年は深く頭を下げてしまった。言葉がないとは正にこの事である。
「どうするんですか銀さん? 連絡方法がないんじゃお手上げですよ」
「何言ってんだよぱっつぁん。連絡がつかないならこっちから出向きゃぁ良い話だろうが」
「流石銀ちゃんネ。私達の考え付かない事をサラリと言ってのけるアル。其処に痺れるアル! 憧れるアルよぉ!」
「まぁ、大概の事は銀さんにしか出来ない事ですけどね……でも、どうやってその時空管理局のところに行くんですか? この子の話だとその組織があるのって異世界なんでしょ? 幾ら江戸のターミナルを使ったって異世界に行くのは無理があるんじゃないんですか?」
確かに無理がある。江戸を代表
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