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もしもこんなチート能力を手に入れたら・・・多分後悔するんじゃね?
騎士の力を得た少年のお話・2
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〜見知らぬ神社〜

流血のショックからどうにか立ち直った僕は今、近所にあった神社で休んでいる。涙が収まったとはいえ気分はどんよりブルー色、ダンディーさんに少し休んだ方がいいと言われて神社の縁側で横になっていた。木目の感触が気持ちいい。

しかし眠い。ダンディーさんによると建物脱出のために使った”転移の粉”により初めて魔力を使った影響で体が吃驚してしまったせいらしい。元々転移の粉が体力を大きく消耗させることも混ざって相乗効果でとってもだるい。そのうち体が魔力に慣れればここまで眠くはならなくなるのだとか。・・・騎士って魔法使うの?

《少年の力の基になった騎士は使えたのだろう》

そーなのか。僕の力ってどこかの誰かを基にして与えられたようだ。ちなみにダンディーさんの人格は何処から?

《私の人格の基も、君の力の基と同じらしい》

ダンディーさんという呼び方についてはノーリアクションのようだ。名前が無いせいだろうか?だとしたら今度ちゃんとした名前を考えてあげたいところである。・・・そうこう考えてたら、いい加減眠気が耐え難いレベルになってきた。

「ダンディーさん、僕とっても眠いです。寝て良いですか?」
《・・・何か差し迫った事態が起きれば知らせる。それまでは休まれよ》

わーい、ダンディーさんのお許しが出たから寝よーっと。何だかダンディーさんがパパみたいだね。どこかの愚物と替わって欲しかったな、割と本気で。

「くぴー・・・」
《さて、これからどうするか・・・む?あれは・・・》




少年睡眠中・・・・・・・・・




目が覚めたら、またまた知らない天井でした。取り敢えず体を起こすと看護婦さんに見つかり、状況が良く分からないまま身体検査を受けた。特に異常はなかったらしい。寝てる間に何が起きたんだろう。

『何が起きたんですかダンディーさん?』
《すまん。差し迫った状況ではなかったため起こさなかった》

あの後謎の子狐が僕を発見、それを飼い主に知らせて飼い主さんとその友人が様子を見に来たそうだ。で、それだけなら「迷子の子かな?」で済むところを魔法の影響と体質が話をこじらせたらしい。
具体的には魔力に肉体が適応するため仮冬眠していたせいで体温がかなり低下していたそうだ。当然そんな子供が意識不明で寝転がっていたら「倒れている」と勘違いされるのは自然な流れ。これは一大事だという事で僕は病院に運ばれたのだという。

『人間って冬眠できるの?』
《普通は出来ない。だが少年の肉体にはラグズの因子が残っているため出来たのだろう》

らぐずというのは良く分からないけど分かりました。つまり僕の身体は普通の人間とは違うみたいです。
何がどう違うのかは知らないけどそのうちダンディーさんに聞いてみよう。
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