アジト
[8]前話 [1]後書き
風が無いのに航行する帆船などという非常識な存在を目の当たりにした一行は、積り積った好奇心におされて洞窟を進んだ。
「ここは」
「海賊のアジトの様じゃな」
「てことはさっきの船は海賊船か」
「………」
「乗せてもらえないかしら?」
「「!?」」
「いや、さすがに無理だろう」
「ならいっそ奪うか!」
「「!?」」
「じいさん、見かけに因らず大胆だな!」
「はっはっはっは!」
何とも能天気なことだ。
いくら海賊達が寝ているとはいっても、この手の連中は何かあればすぐに目を覚ますものなのだ。
そんなやつらの船を奪うなんていうのは自殺行為に他ならない。
この程度の危機感しか持ち合わせていない人間が、この過酷な世界を旅しているというのが信じられない。
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