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第三十八話 猛将との対決
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づき、斬撃を浴びせようとしたが・・・

「Obvious(見え見え)だ・・・」

シュウは閻魔刀でグラムを余裕で受け止めようとしたが剣と刀が当たる瞬間・・・

スゥ・・・

「な、にっ!?」

グラムが閻魔刀を通り抜け、シュウの体目掛けて一直線に襲い掛かってきた。
シュウは反応に遅れ紙一重で避ける事になったが完全にグラムを避ける事は出来ずに先端の刃がシュウの身体を裂いた。

「痛っ・・・その剣が魔剣って呼ばれるのが分かったぜ。どうやらその剣は相手の防御をすり抜けてくる特殊能力があるみたいだな」

「実力と言い、分析力と言い、大したものだ。どうやらお前が大使と言う言葉は間違いなさそうだな」

「おいおい。30秒避け切ったら大使として認めて、話を聞いてくれるんじゃなかったのか?」

「すまんが気が変わった。お前を斬りたくなった」

「優柔不断だな・・・おい。なら俺もお前を倒すつもりでやらせて貰う」

シュウは再び居合いの構えを取り、疾走居合いをぶつけようとしたが【弾かれる】。この時シュウの頭の中には一つの疑問が浮かび上がっていた。

(妙だな・・・あの剣は相手の剣や盾をすり抜ける筈だ。なら何故今の俺の攻撃の時だけはすり抜けない?攻守の時だけあの機能がオートに発動してんのか・・・なら奴の攻撃が俺に当たるその瞬間が勝機だな・・・)

「バカの一つ覚えのつもりか?俺も嘗められたものだ!!」

ユージーンは再びシュウに斬りかかるがシュウもやらせまいと閻魔刀の次元斬を飛ばし、牽制を行う。ユージーンはシュウの牽制により少し体勢を崩されたがダメージはかすり傷程度で済んだみたいだった。

「それが閻魔刀の能力か・・・中々おもしろい能力だな」

「そう言うならアンタのその能力の方がよっぽど厄介だな・・・だが攻略方法はなくもないぜ」

「面白い。その自信が何時まで続くか見ものだな!!」

(とは言え、あの戦法は下手すりゃ、やられてしまう一か八かの賭けだからな・・・つっても四の五の言ってられねぇか・・・俺にはあいつらを守らなきゃいけねぇ責任がある!!)

シュウは視線をリーファ達に向けると不安の表情が彼女達から見受けられた。これ以上彼女たちを心配させないためにシュウは覚悟を決め、先程考えた作戦を決行する事にした。

「悪ぃがこれ以上続くのは面倒だからな次で終わらせて貰うぞ」

「良いだろう。俺もお前を始末してあいつ等を倒さなければならないからな!!これで・・・落ちろぉぉ!!!」

ユージーンはグラムを振りかざし、シュウに襲い掛かるがシュウは今まで通りに抜刀した閻魔刀で受けようとしたが二の舞ですり抜けてしまう。しかしシュウに考えがあった。

(まだだ・・・まだ剣を引き寄せて・・・っ!!ここだ!
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