第五章 StrikerS編
第百二十一話 『お茶会と最初のアラート』
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うよ、カリム。それに私達には他にも心強い味方が何人もいるから平気よ。
いざとなればサーヴァント戦闘承認を許可してくれれば、サーヴァントも全員出動できる。
それでなら全員力を合わせればなんでも解決してあげるわよ」
「そう…頼もしいわね」
サーヴァントの皆さんは私かクロノ提督の許可がないと極力戦闘に参加できないという決まりが機動六課を作る際に決められたから面倒なのよね。
「それにいざって時はレリックを闇に葬っちゃえばいいんだし…」
「シホちゃん、またそんな過激なことを…」
「できるできないかで言えばできちゃうのがシホの恐ろしいところよね…」
それで三人で笑いあった。
それから紅茶を飲みながら談笑している時である。
ふと私はある事を思い出した。
「あ、シホ。まだ時間はあるわよね?」
「どうしたの、カリム。改まって…?」
「ええ。もしよかったらだけど、また古いベルカ語の書の解読作業を手伝ってもらってもいいかしら?」
「………また無限書庫からの依頼?」
「そうなのよ。
昔の古いベルカ語を読めて解読できる人は限られてくるからシホと、それとオリヴィエ陛下は貴重な戦力なのよ。
私もそこそこできるけどシホ並みにはいかないし…。
それにオリヴィエ陛下の手も煩わせるわけにはいかないのよ。
だからシホが一番気兼ねなく頼めるのよね」
そう。
シホは『聖なる錬金術師』、シルビア・アインツベルンと魂と記憶が融合しているから古代ベルカ語がペラペラなのである。
それでよくユーノ司書長から依頼を受けることが多いという。
「ユーノもいい加減な仕事をするわね…。
私だって色々と忙しい身なのはわかっているでしょうに…。
私より考古学者の人を使えばいいじゃない…」
「あはは。それでもやっぱり解読できるスキル持ちは嬉しいものやし手伝ったらどうや? シホちゃん。
解析魔術の幅も増えたことやしな」
「ま、そうだけどねぇー…」
シホはもう何度も翻訳をしているからその面倒さが身に沁みて分かっているからなのか、シホにしては珍しくダルそうに答えている。
と、そこにシャッハから通信が入ってきて、
『騎士カリム。騎士シホの使い魔であるアルトリアさんとネロさんが到着されました』
「そう。それじゃ追加でお茶を、それとアルトリアさん用にケーキも用意してね」
『畏まりました』
「悪いわね、カリム。わざわざケーキまで出してもらっちゃって…」
「いいわよ。アルトリアさんのケーキを食べる姿はある意味癒しだから」
でも本人の前では言わない。
言ったらきっと、
『カリム、あなたは勘違いしている。決して私はケーキが美味しいという理由だけで顔を綻ばせているのではありません。これは、そのですね…』
と、必死に言い淀む姿がす
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