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魔法少女リリカルなのは〜その者の行く末は…………〜
Chapter-2 Second Story~sorrowful and graceful……that occurrence~
number-14 my friends your friends
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かし、はやての両親が殉職し、燐夜の両親も死んでしまったため、その話は白紙になったとばかり思っていたが、八神はやての後見観察人、ギル・グレアムに遺言で残していたのだ。
そして、二人が引き合わせられたのが11月のこと。つい最近である。
予想外だったことが一つ。会場がミッドチルダであったことだ。相手は地球にいるのに、どうやってここまで来るのかが分からなかったが、会場に直接転移してきたのだ。それにはさすがに驚いたが、それから特に何もなく過ぎていったのでまあ、よかった。
二人で話した結果が『まだ結論を出すには早すぎる。これからお互いのことを知って、その後に決めるべき』だった。
「それにしても、どうして地球にいるんやー? 向こうの方に住んでんじゃなかったのか?」
「ああ、それはもともとこっちに住んでいたんだ。あっちにいたのは、ちょっとした私用で」
「ふーん、そーなんかー」
二人は公園から離れることにし、燐夜と並ぶようにはやての車いすを押してくれている金髪の女性は配慮してくれていた。
燐夜は、お互いに両親がいないということは知っているのだが、後ろの女性は誰なんだろうと疑問に思っていた。この前は、桃色の髪をした女性だったのだから。
そのことを思い切って聞いてみようとも一時は思ったが、やめた。相手にだって触れてほしくないところだってあるだろうという配慮からだった。
「んじゃ、このへんで」
「もうお別れかー。どの辺なん? 家」
「ああ、あそこに見える高層マンションだ」
「へー。結構家と近いんやね、私の家もこのあたりなんよー」
「そうか、なら今度お邪魔しに行こうかな。……じゃあまたな」
「別にかまわへんよー。またねー」
そう言って二人……いや、三人か。はやての車いすを押していた金髪の女性を忘れていた。……三人は別れた。
燐夜とはやての仲は概ね好調と言えるだろう。お互いにそれなりに深いところまで話して、相手と同じ境遇にいたこともあり、そうなるのは当たり前のことなのかもしれないが。現になのはとも似通った境遇だったことから仲が良くなった。そう思うと、フェイトとも同じだったかもしれない。
「友達、か……」
自宅までの帰路で燐夜は思わずといった感じで呟いた。
友達。
実のところ燐夜には友達がほとんどいないのだ。男友達ともなると0と言っていい……いや、0人と断言できる。
燐夜は友達とも言える人物の名前を心の中で上げてみた。
なのは、フェイト、はやて、すずか、アリサ……この5人だけである。
いつもこの5人の誰かといるか、一人である。所謂『ボッチ』であるが、燐夜は気にすることはない。燐夜にとって一人はもう慣れたもの、今となってはもはや心地いいとさえ感じられるようになって
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