暁 〜小説投稿サイト〜
東方守勢録
第八話
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


「前に俊司さんに復讐ってどう思うか……聞かれたことがあるんです。最初は何がなんだかわからず不振に思っていたんですが、もしかしてと思いまして直接聞いてみたんです。復讐しようとしてるんですか……と」

「それで?」

「……否定はされませんでした」


そういって妖夢はうつむいた。

紫ははあと溜息をついていた。ほかの人もどうリアクションをすればいいかわからず、表情が固まっている。

またしても、少しの間静寂が漂っていた。


「……決意は固かったの?」

「反対しても……意志を曲げようとはしませんね」

「そう……なら、仕方ないわね」


紫は再度を溜息をつくと、再び真剣な表情に戻した。


「このことは俊司君には内緒にしましょう」

「そうね……」

「……彼を全面的にバックアップしましょう。それ以外……私達にできそうなことはないわ。いいわね?」


一同は何も言わずにコクリとうなずく。その後、何事もなかったかのように部屋を出て行くのであった。



















「……」


霊夢は、穴の開いた最上階を見ながら思いふけっていた。


「……霊夢さん?」

「えっ……ああ、ごめん文」

「心配するのはわかりますが、今はここに集中しましょう。中には紫さん達もいるんですから」

「そう……ね。わかったわ」


そういって、再び前を向き札を構えるのであった。






















4階 階段付近


「……」


機械の残骸が散らばる中、妖夢は剣を下ろした状態でたっていた。


「……これで全部ですね」

「妖夢!」


溜息をついていると、3階で奮戦していた紫が敵を全滅させて駆けつけて来た。


「紫様……」

「やっぱり……この階もいたのね……ところで俊司君は?」

「……最上階で交戦中です」

「そう……じゃあ私達も……」


と言いながら階段に足をかける紫だったが、


「きゃっ!?」


例の魔法によって吹き飛ばされていった。


「紫様!!」

「いった……なにが……」

「ここは魔法によって俊司さんしか通れなくなってます。ですので……私達は……」

「……」


これ以上できることは何もない。

二人はただただ最上階に続く階段を見ることしかできなかった。























「うらっ!」

「くっ!?」


最上階では以前と激しい肉弾戦が行われていた。

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ