第八話
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「前に俊司さんに復讐ってどう思うか……聞かれたことがあるんです。最初は何がなんだかわからず不振に思っていたんですが、もしかしてと思いまして直接聞いてみたんです。復讐しようとしてるんですか……と」
「それで?」
「……否定はされませんでした」
そういって妖夢はうつむいた。
紫ははあと溜息をついていた。ほかの人もどうリアクションをすればいいかわからず、表情が固まっている。
またしても、少しの間静寂が漂っていた。
「……決意は固かったの?」
「反対しても……意志を曲げようとはしませんね」
「そう……なら、仕方ないわね」
紫は再度を溜息をつくと、再び真剣な表情に戻した。
「このことは俊司君には内緒にしましょう」
「そうね……」
「……彼を全面的にバックアップしましょう。それ以外……私達にできそうなことはないわ。いいわね?」
一同は何も言わずにコクリとうなずく。その後、何事もなかったかのように部屋を出て行くのであった。
「……」
霊夢は、穴の開いた最上階を見ながら思いふけっていた。
「……霊夢さん?」
「えっ……ああ、ごめん文」
「心配するのはわかりますが、今はここに集中しましょう。中には紫さん達もいるんですから」
「そう……ね。わかったわ」
そういって、再び前を向き札を構えるのであった。
4階 階段付近
「……」
機械の残骸が散らばる中、妖夢は剣を下ろした状態でたっていた。
「……これで全部ですね」
「妖夢!」
溜息をついていると、3階で奮戦していた紫が敵を全滅させて駆けつけて来た。
「紫様……」
「やっぱり……この階もいたのね……ところで俊司君は?」
「……最上階で交戦中です」
「そう……じゃあ私達も……」
と言いながら階段に足をかける紫だったが、
「きゃっ!?」
例の魔法によって吹き飛ばされていった。
「紫様!!」
「いった……なにが……」
「ここは魔法によって俊司さんしか通れなくなってます。ですので……私達は……」
「……」
これ以上できることは何もない。
二人はただただ最上階に続く階段を見ることしかできなかった。
「うらっ!」
「くっ!?」
最上階では以前と激しい肉弾戦が行われていた。
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