魔法先生ネギま!
0285話
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やかがいるのは、やはりネギの事が心配だったから……か? あるいは単純に偶然帰り道で巻き込まれたという可能性も考えられるが。
「ネ、ネギ……あんた、それ……」
呆然とした神楽坂の口調。まぁ、自分の担任がほぼ全裸に近いクラスメイトを抱いていればそれはそうなるか。
「アスナに木乃香と、委員長まで?」
そしてここにも混乱しているパパラッチが1人。
そんな具合に周囲の混乱に紛れ、エヴァがその場から姿を消す。
姿を消すその一瞬前に俺と視線が交わったのは……まぁ、偶然ではないだろう。
「あ、待てっ!」
そしてその場から姿を消したエヴァを身体強化魔法らしきものを使って追っていくネギと、それを見送る俺達。
……そう。俺達。
「え、あ、朝倉!? それにアクセルも……なんでここに!?」
「あ、ホンマやな。2人も桜通りの吸血鬼の噂を聞いてきたんか?」
「っと、それ所じゃないわね。えっと……木乃香、取りあえず本屋ちゃんをお願い。私はネギを追うから」
「ちょっと、アスナさん! 1人で行っては危険ですわ!」
「っと、折角のスクープ。それもピューリッツァー賞ものの特ダネを逃がして堪るか。いい、アクセル君。今度こそ危険だから君はここで待っててね。えっと、宮崎の事を頼んだよ!」
それだけ言い置き、俺と近衛、宮崎の3人をこの場に残してネギの後を追う神楽坂達。
その3人を見送った近衛は、こちらへとほんわかした笑顔を向けてくる。
「3人とも行ってもうたなー。じゃ、取りあえずのどかを女子寮まで運ぼか。アクセル君も手伝ってくれるん?」
「あー、まぁ、そうだな。まさかこの状態で近衛と宮崎を放り出しておける筈も無いし」
近衛には桜咲が護衛に付いている筈なのだが、近くにそれらしき気配は感じない。となると何らかの用で現在は護衛に付いていないか、あるいはかなりの遠距離から護衛をしているか。
本来ならネギとエヴァの方に向かった方がいいのだろうが、あっちは所詮模擬戦だ。朝倉の存在が多少の不安要素だが、エヴァがいればまずおかしな事にはならないだろう。……ならないと信じたい。
「お、重っ! あー、うち1人でのどかを持ち上げるのはちょっと無理やなぁ」
自分の上着を着せ、何とか宮崎を抱え上げたもののプルプルと腕を振るわせた近衛がそう呟く。
女に重いとかいうのは厳禁だと思ったんだが……女同士ならいいのか?
現実逃避気味にそんな事を考えながら、近衛の近くへと移動する。
「俺が持とう」
「え? でも私でも持てないんやで? 女子寮から誰か連れてこようかと思ったんやけど」
「ま、身体能力には自信ありって奴だ」
近衛が何とか抱え上げていた宮崎を、ひょいとばかりに受け取る。
「おー、アクセル君っ
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