暁 〜小説投稿サイト〜
機動6課副部隊長の憂鬱な日々
番外編
番外編4:隊舎防衛戦
第1話
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関前でガジェット迎え撃とうとしていた。

(AMFCが展開されてるとはいえ,大量のガジェットと戦うのは交替部隊の
 みんなにはちょっと荷が重いよな・・・)
 
シンクレアは自らのインテリジェントデバイスである,インビンシブルに
話しかける。

「インビンシブル。シャマル先生からの索敵データは入手してるね」

「はい。出しましょうか?」

「頼むよ」

インビンシブルによって映し出された索敵情報は,多くのガジェットが
複数の方向から迫っていることを示していた。
すべてにシンクレア自身が対応することはとても不可能な状況だった。

(3方向から侵攻か・・・中央が厚いな。コイツを叩くのが
 効果的だと思うけど・・・)

シンクレアはシャマルに念話を送る。

[シャマル先生]

[シンクレアくん?]

[地上型のガジェットを少しでも叩こうと思うんですが,正面玄関前で
迎え撃つのが効果的と考えていいですか?]

シンクレアが尋ねるとわずかな沈黙のあとに,シャマルの声が返ってくる。

[そうね。中央の部隊が一番手厚いし,正面玄関から侵入されると,
非戦闘員の退避ルートを分断されるかもしれないから]

[了解です。ではここで時間を稼ぎます]

[お願い。でも無理はダメよ]

[わかってます。それでは]

シンクレアはシャマルとの会話を終えると,インビンシブルをセットアップし
バリアジャケットを身にまとう。

(さてと・・・こんな形で戦うのは久しぶりだけど,うまくやれるかな?)

シンクレアは何度か首を振って内心の不安を振り払う。

「インビンシブル。シューティングモード!」

「はい」

シンクレアはインビンシブルを近づいてくるガジェットに向けて構えると,
ふうっと大きく息を吐く。

「行くよ,インビンシブル」

「了解です」

そして,シンクレアはガジェットの群れに向けて,砲撃を放った。
10機以上のガジェットが破壊され,シンクレアは次の砲撃を撃とうとする。
その時,シンクレアにとって戦場で何度も聞いた声が届く。

[シンクレア,今どこだ?]

ゲオルグからの念話にシンクレアはうっすらと笑みを浮かべる。

[玄関前です。ガジェットと交戦中]

シンクレアがそう答えると,ゲオルグは心配そうに念話を送ってくる。

[了解。一人でやれそうか?]

ゲオルグが自分を思いやって言っていることを感じ,シンクレアは
顔に浮かんだ笑みをさらに深くする。

(変わらないなあ,ゲオルグさん)

そんなことを考えながらも,魔導師としてのシンクレアはゲオルグへ冷静な
回答を伝える。

[問題無いです。キツくなったら後退します]

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